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サインツのペナルティが再審で撤回。ローソンとの接触はレーシングインシデントとの裁定、リザルトは変更されず
2025年9月14日
F1オランダGPでのインシデントに関してペナルティを科されたカルロス・サインツとウイリアムズが再審の手続きを取った結果、スチュワードは裁定を取り消すことを決定した。10秒ペナルティはレース中に実行されたため、これを元に戻すことはできないが、サインツに科されたペナルティポイントは取り消された。
オランダGP決勝中、サインツがリアム・ローソン(レーシングブルズ)をコーナーのアウト側から抜こうとした際に接触が起きた。両車はダメージを負い、トップ10圏外に後退した。スチュワードは接触の責任はサインツにあると判断し、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科した。
サインツとウイリアムズは決定に従ってピットストップ時にペナルティを消化したが、この決定に強い不満を表明、FIAに再審の権利を提出した。スチュワードは、サインツはコーナーのエイペックスで前に出ていなかったため、コーナーへの権利を有していなかったことを理由に彼にペナルティを科したが、ウイリアムズ側は、ローソンがスライドしたことを指摘し、接触はレーシングインシデントであるという見解を持っていた。

FIAは再審権利の申請を受理し、12日にヒアリングを実施。ヒアリングは二部構成で行われ、第一部ではウイリアムズが「当該決定時に再審を求める当事者が利用できなかった、重要かつ関連性のある新しい要素」が存在するかどうかに関して審議された。ウイリアムズはサインツのマシンに搭載された360度カメラの映像などを提供することでこの要件を満たしたと判断され、ヒアリング第二部に進み、再審が行われた。
再審の結果、スチュワードは、この接触はサインツの全面的な過失によるものではなくレースインシデントであったと判断、オランダGPで発表した元の裁定を取り消した。
レース中のピットストップで実行されたタイムペナルティをリザルト上で取り消すことはできないが、サインツに与えられた2点のペナルティポイントは削除された。

FIAが発表した文書には次のように記されている。
「新たな映像証拠を精査し、両ドライバーおよび両チーム代表者からの証言を聴取した結果、スチュワードは元の裁定を取り消すことを決定する。スチュワードは、この接触をレースインシデントとするウイリアムズの主張に同意する」
「接触は30号車(ローソン)が一時的にコントロールを失ったことが原因であったと、スチュワードは認定する。しかしながら、いずれのドライバーもその接触について全面的あるいは主に責任を負うべきではないと判断する」
「55号車(サインツ)は、権利のないスペースにおいて30号車の外側へ接近するというリスクを取ったことで、このインシデントに寄与した。55号車にはそのコーナーの権利はなく、仮にあの場所で接触が起こらなかったとしても、55号車はコーナー出口でコース外に外れ、出口で接触が発生した可能性が実際にあった。その場合、55号車のドライバーが全責任ではないにせよ、主にな責任を負うことになっただろう」
「決定によって科されたタイムペナルティは、55号車によってすでにレース中に消化されており、スチュワードは、順位を修正することによってその消化済みタイムペナルティを救済する権限を持たない」
「裁定が取り消されたため、55号車のドライバーに科された2点のペナルティポイントは削除される」
オランダGPでサインツは13位、ローソンは12位という結果だった。
再審の結果を受け、ウイリアムズは次のような声明を発表した。
「カルロスのザントフォールトでのペナルティを再検討してくれたスチュワードに感謝する。我々は彼に非がなく、あれがレースインシデントであったと認められたことをうれしく思う」
「元の裁定によって我々のレースが損なわれたのは残念であるが、ミスはモーターレーシングの一部である。我々は今後もFIAと建設的に協力し、審査のプロセスや将来に向けたレース規則の見直しに取り組んでいく」
(autosport web)
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