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早めのピットストップを選択も、直後にSC導入「なんて不運なんだ」「いつもツイてない」【F1第15戦無線レビュー(1)】
2025年9月4日
2025年F1第15戦オランダGP。スタート直後から雨を警戒しつつ各車走行を重ねた。予報通り少しずつ雨が降り始め、早めのピットインを選択する者、ステイアウトを選択する者とコース上は戦略がわかれた。オランダGP前半を無線とともに振り返る。
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オランダGP決勝レースは、スタートして間もなくの降雨予報の下で始まった。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がホールショットを決める一方で、ランド・ノリス(マクラーレン)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に2番手を奪われてしまう。
15番グリッドのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が、素晴らしい加速と絶妙のライン取りで一気に10番手まで順位を上げる。
1周目
アルボン:やったぞ!
ジェームズ・アーウィン:すごいスタートだった。プランBで行くぞ。

入賞圏内に入ったからには、1ストップで行くということか。しかしウイリアムズに限らず、度重なるセーフティカー(SC)導入で各チームの戦略は修正を余儀なくされることに。
一方、13番グリッドのガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)は、スタートで大きく出遅れ、18番手まで後退した。
ボルトレート:クラッチだ!
ヨルン・ベッカー:何が起きたのか、レース後に確認する。

3周目
トム・スタラード(→ピアストリ):クラス1の降雨が8分後、7周目くらいに来る。インターが必要かどうかは微妙だ。
クラス1は小雨を指すが、長く降り続けるとウエットタイヤの出番も来るかもしれなかった。
5周目
ブライアン・ボッツィ:3周後にクラス1の雨が来る。7から10続いて、クラス2になるかもしれない。
シャルル・ルクレール:7から10って、どういう意味だよ!
ボッツィ:7周から10周だ。
7〜10周と7〜10分では、話はまったく変わってくる。ルクレールの苛立ちはもっともだった。
6周目
マーカス・ダドリー(→ジョージ・ラッセル):雨は大した振りじゃないが、7、8分続く
ウィル・ジョゼフ(→ノリス):早めに抜いたほうがいいな。
9周目の1コーナー。ノリスはアウト側から難なくフェルスタッペンを抜いていった。

9周目
ジョゼフ(→ノリス):よくやった。次はオスカーだ。
15周目
ピアストリ:バイザーに雨粒が当たってきた。
18周目
クリス・クローニン:この周でボックスだ。
フェルナンド・アロンソ:わかった。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が真っ先にピットインする賭けに出た。先行するアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、角田裕毅(レッドブル)を抜きあぐね、アンダーカットしようという目論見だった。
エステバン・オコン:雨が強くなってきた。
ラウラ・ミュラー:了解。4台がピットインして、いずれもハードに換えている。
20周目
スタラード:ターン13にクラス1の雨。2、3周続くが、インターの必要はない。
ピアストリ:了解した。

ジョゼフ:ランド、タイヤはどうだ?
ノリス:リヤがちょっと苦しくなってきたね。
21周目
ジョゼフ:前のクルマに近づけるか?
ノリス:ギリ、かな。
7番手のルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、前のラッセルらを抜きあぐねていた。
22周目
ハミルトン:前の連中、アンダーカットでやっつけるしかない。全然近づけないから。
ハミルトン:タイヤはまだ大丈夫だ。
そう無線で伝えた直後のターン3のバンクで、ハミルトンは挙動を乱して単独クラッシュを喫してしまう。
リカルド・アダミ:大丈夫か?
ハミルトン:申し訳ない。
ルクレール:なんてことだ。なんて不運なんだ!
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットインした直後にハミルトンがクラッシュ。ルクレールにとっては最悪のタイミングで、セーフティカーが導入されてしまった。
ボッツィ:冷静に行こう。
ルクレール:順位は?
ボッツィ:ラッセルに先行されるだけだと思う。

早めのピットインをしていたアロンソも、不運を嘆いた。
アロンソ:ノー!! いつもツイてないよな。
クローニン:そうだね。でも今はタイヤ温度をキープするんだ。エキストラのタイヤも残ってるぞ。
アロンソ:もうレースは終わりだよ。
23周目、マクラーレンはピアストリ、ノリスを続けてピットに入れた。あとから入ったノリスが、フロントジャッキメカとあわや交錯しかけた。
ノリス:フロントジャッキ、大丈夫?
ジョゼフ:ああ、TV中継では派手に映ったが問題ない。
ノリス:ハミルトンはどうやってクラッシュしたの? 草地で滑ったの?
ジョゼフ:そうだと思う。白線をはみ出して、草で滑ったようだ。
ノリス:それがわかっていたら、早めに言っておいてよね。
多くのマシンがピットインするなか、ハードタイヤでスタートしたオリバー・ベアマン(ハース)はステイアウトした。
ロナン・オヘア:ステイアウトだ。まだ走り続けろ。
ベアマン:このタイヤ、リスタートでの温まりに難ありなんだよね。
オヘア:しっかり温めるんだ。

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F1第15戦無線レビュー(2)に続く
(Text : Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 309 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 205 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 184 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 64 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | アイザック・ハジャー | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 584 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 248 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 214 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 80 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 60 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

