2025年F1ベルギーGPの土曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンスプリントで1位、予選で4番手だった。

　スプリントをローダウンフォース仕様で走ったフェルスタッペンは、優れたストレートスピードを生かして、2番グリッドから1周目にポールのオスカー・ピアストリ（メルセデス）を抜き去った。15周にわたりピアストリはすぐ後ろを走り続けたが、フェルスタッペンは最後まで抑え込み、トップでチェッカーを受けた。フェルスタッペンがスプリントを制したのは今年初だが、通算では12回目と圧倒的な強さを誇っている。

　天気予報では決勝日は雨になるといわれているため、レッドブルは予選前にダウンフォースを多少増やす決断をした。予選Q3では、新品ソフトタイヤが1セットしか残っていなかったため、フェルスタッペンはユーズドで1回目のアタックを行い、暫定3番手。グリップ不足を無線で訴えていたフェルスタッペンは、新品ソフトでの最後のアタックの際に、ラ・ソースの立ち上がりでリヤが流れたことが響き、マクラーレン勢には届かず、最後にシャルル・ルクレール（フェラーリ）に抜かれ、4番手という結果になった。

■マックス・フェルスタッペン（オラクル・レッドブル・レーシング）
スプリント　1位（2番グリッド／タイヤ：ミディアム）
予選　4番手（Q1＝3番手1分41秒334：ソフトタイヤ／Q2＝3番手1分40秒951：ソフトタイヤ／Q3＝4番手1分40秒903：ソフトタイヤ）

「今日のスプリントで勝つことができてとてもうれしい。お気に入りのサーキットで1位でフィニッシュできるのは、最高の気分だよ」

「トップスピードのアドバンテージがあったことが助けになった。マクラーレン勢を後ろに抑え続けられるかどうかは確信が持てなかったが、それほどミスをせず、バッテリーのマネジメントをとてもうまくやれた」

「うれしい驚きだった。チームとして本当に良い仕事をしたと思う。週末の残りに向けて、良い後押しになった」

「予選については、正直もう少し良い結果を期待していた。Q3ではなぜか、マシンのグリップやフィーリングがそれまでと同じではなかった」

「このセットアップによってドライビングの感触が良くなることを期待していたが、そうはならず、バランスも自分たちが求めていたものではなかった」

「マシンを限界までプッシュして、自分が好きなようにコーナーへ攻め込むことができないと感じた。でも、スパではまさにそれが必要だ。（Q3の）最初のラップでは、最終コーナーでホイールスピンがあり、2周目ではすでにターン1でラップタイムを失っていたので、理想的な展開ではなかった」

「マクラーレン勢との差はかなり小さかったから、4番手で終えることになったのは残念だ。少なくとも3番手には入りたかった」

「明日、勝利を争うのは難しいだろう。マクラーレンの2台はウエットでも速いはずだからね。奇跡を期待してはいない。表彰台を目指して戦いたいと思っているよ。天候によってはレースで多くのことが起こる可能性がある」