ノリス、好調の要因として「自分のハードワークと、チームとやってきた仕事」を評価。新サスペンションの効果は明言せず
2025年7月16日
マクラーレンのランド・ノリスは、最近の好成績の背後にある根本的な理由はまだわからないと語り、彼の好調子とマクラーレンの新しいフロントサスペンションは、一部で推測されているほどには密接に関係していないかもしれないと示唆した。
第11戦オーストリアGPでの勝利からわずか1週間後、ノリスは地元イギリスでのレースで勝利を収め、ドライバーズランキングでチームメイトのオスカー・ピアストリに8ポイントのところまで迫った。

ノリスの最近の躍進は、コーナリング中の彼のフィードバックを向上させるために設計された、新しいフロントサスペンションの導入と時を同じくしている。このことは、マクラーレン陣営内でも話題になっている。特に、ノリスのマシンだけがアップグレードを装備しており、ピアストリは今のところ導入を却下しているからだ。
だが、アップグレードがノリスの最近のパフォーマンスに貢献したとチームが考えている一方で、ノリスはその重要性を軽く見ており、アップグレードをめぐる多大な評価は大げさかもしれないと示唆した。
「あなたの方が僕よりずっと肯定的な感じがするね」と、シルバーストンでこの話題について聞かれたノリスは冗談めかして語った。
「そうだね。もっと悪くなる可能性もある。成功していた可能性もある……。おそらくみんなそれについて話しすぎているんだろう」
「これは単に僕の正直な意見だ。それは僕の助けになっているのかもしれない。助けというのは、わからないが百分の一か千分の一は僕の助けになっているということだ。それを数値化することは不可能だ」

ノリスは、チームがこのサスペンションの潜在的効果を信じていることを認めたが、最近の自身の勝利はサスペンションによるものだとは明言しなかった。
「以前のインタビューでも言ったように、それのおかげで僕がもっとフィーリングを得られるとチームは考えていたし、僕はそれを受け入れているだけだと思う」
「僕はチームを信頼しているし、これが役に立つかもしれないと考えている彼らを信じている。保証はないが、そうかもしれない。それだけだ」
■ハードワークとチームの取り組みのおかげ
ノリスは自身の成功をサスペンションのおかげにするよりも、コース外での準備とチームとの連携の重要性を強調した。
「そう、それ以来ふたつのレースで優勝した。僕はカナダで本当に速かった。もちろんそれが要因だと言うつもりはない。自分のハードワークと、チームや周りの多くの人たちとコース外でやってきた仕事をより評価したい。サスペンションの変更よりも、それが大きな要因だと考えている」
「同時に、それなしでも同じことを達成できたのではないかと思う。以前の仕様に戻したとしてもね。だからよくわからない」

だがノリスは、この見解をさらに検証したいと望んでいることを認めたが、比較テストによって最終的に明らかになる可能性はあるものの、それでも決定的な答えは得られないかもしれないと示唆した。
「うまくいけば、いつか連続してテストを実施することができるだろう。感触をつかめるかもしれないし、つかめないかもしれない」
「ここ数戦のフィーリングはよかったけれど、それはマシンの面で多くの改善が施されたことよりも、フィーリングをよくしようと努力し、特定のエリアで欠けていたフィーリングを最大限に引き出すことに注力してきたからだと思う」
ノリスはチームの最近の開発作業を称賛し、MCL39は素晴らしいパッケージになったと指摘した。それは、オーストリアとイギリスの両方で余裕の勝利を収めていることからも明らかだ。
「僕たちはマシンを改良した。先週末にはアップグレードなどがあり、それが役立っている」
「僕たちはここで30秒差で勝った。先週末は20秒差で勝ったから、マシンはかなりいい感じだ。それよりも自分のハードワークのおかげだと言いたいけれど、でも両方の組み合わせだろうね」
それがサスペンションの微調整によるものなのか、個人的な成長によるものなのか、あるいはより速いマクラーレンのマシンによるものなのかはともかく、ひとつ確かなことは、ノリスが確実に優勝争いに加わっているということだ。そして、彼の戦いはまだ終わっていない。

(Text : autosport web / Translation:AKARAG)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

