F1イギリスGPは土曜午前のフリー走行3、4が行われ、両セッションともマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがトップタイムをマーク。2番手にはBARホンダのジェンソン・バトンがつけた。
土曜日のシルバーストンのパドックに訃報が流れた。昨夜11時18分、ミナルディのエンジニアであるジョン・ウォルトンがロンドンの病院で亡くなったのだ。合掌。
土曜日午前中のフリー走行3回目のセッションは天候曇り、気温14度、路面温度17度、風速1.6m/秒、湿度74%というコンディション。まずは開始12分にウイリアムズのマルク・ジェネが1分20秒982でトップに立つ。
その後、開始14分にミハエル・シューマッハーが、25分にはルーベンス・バリチェロ、28分にファン−パブロ・モントーヤがトップタイムを塗り替えていく。ウイリアムズ勢は、アタックラップの翌周もタイムの落ちは少ない。ミハエル・シューマッハーは開始35分、ターン14の立ち上がりでコースをはみ出し、ターン15(通称ブルックランズ)でスピン。いったんストップした後スピンターンでピットへ戻っている。
開始39分にはバトンが1分19秒468でトップに立つ。翌周は1分20秒台。そのバトンのタイムを破ってきたのは、ライコネン。開始43分に1分19秒315までタイムを刻んできた。
9時45分、フリー走行3のチェッカー。タイム的にマクラーレン、BARホンダ、フェラーリ、ウイリアムズが接近している。トップのライコネンから8位佐藤琢磨まで0.862秒差と、僅差の争いになっている。区間タイム最速はセクター1がモントーヤ、セクター2、3がライコネン。このセッション、ミナルディの2台は走行を行わなかった。
フリー走行4の天候は曇り。気温17度、路面温度23度、風速3・2m/秒、湿度63%というコンディション。フリー走行3でトップタイムを記録していたライコネンが、まずは1分19秒752をマーク。それをバリチェロが破り、セッションは序盤からタイム合戦が伯仲する。
開始15分過ぎにはフェルナンド・アロンソ、ヤルノ・トゥルーリのルノー勢が上位を独占するが、開始25分にはライコネン1分18秒280までタイムを刻み、再びトップへ。
その1分後、セクター1を最速で通過していたミハエル・シューマッハーが前セッションとほぼ同じ地点のターン14でスピン! グラベルを突っ切りストップ。そのままミハエル・シューマッハーはマシンを降りる。前回はコースをはみ出してからスピンしたが、今回はコーナー進入時にコース上でスピンしている。ミハエル・シューマッハーはオフィシャルの手を借りガレージに戻った。
セッションも残り15分というころ、バトンがスローペースで数周の連続走行を行う。レース用のタイヤの皮むきだろうか? チームメイトの佐藤琢磨は、終了10分前あたりからピットでフロア交換を行っている。琢磨のマシンは走行中1コーナーでの底突きが激しかったのだ。
終了10分前あたりから、タイムアップを果たすマシンが増える。ウイリアムズ勢はジェネ、モントーヤが2、3番手にジャンプ。終了4分前にはバトンがライコネンに0.134秒まで迫る2番手タイムをマークした。
11時、チェッカー。ピットインしたアロンソ車のエンジン部から激しい白煙が上がっている。トップはライコネン。ミハエル・シューマッハーは終了5分前に再度コースインを果たすが、8番手。佐藤琢磨はたった8周しかできず、16番手。区間タイム最速はセクター1がバリチェロ、2がライコネン、3がトゥルーリ。終了時の路面温度は25度だった。