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「FIAは会員に奉仕すべき」会長選出馬を表明したメイヤー。現体制下では“幻想”が残り、権力集中化が起きたと非難
2025年7月9日
FIA会長選挙に出馬することを表明したティム・メイヤーは、現会長のモハメド・ビン・スライエムが公約を果たさなかったことを目の当たりにしたことから、連盟のトップに立候補することにしたと明かし、ビン・スライエムが提示しているのは「進歩の幻想」であり、「FIA史上最大の権力集中化の導入」だと非難している。また、メイヤーは“奉仕型リーダーシップ”と呼ぶリーダーシップを体現すると誓い、「FIAは加盟クラブに奉仕しなければならない」、「連盟の運営は人ではなく、サービスがすべてだ」と主張した。
アメリカ人のメイヤーは、「3年前、モハメド・ビン・スライエムは優れたアイデア、小規模クラブの価値、透明性、改革を掲げて選挙戦を戦った。メッセージは正しいものだった。それが実施されることはなかった」と口火を切り、攻撃的な姿勢を見せた。
「改革の代わりにパフォーマンスが見られた。彼が任命した最高幹部チームが去った一方で、舞台裏では進歩の幻想とリーダーシップの幻想が我々に残された。有能な声、特に女性や多様な背景を持つ人々が真実を語ると排除されてしまう一方で、包摂性という幻想があった」
「財政状況が好転したという幻想がある。FIAは単にパンデミック以前の基準に戻っただけで、独立した監視体制は弱まっている。透明性と約束という幻想がある。一方では意志決定がより中央集権化され、反対意見が罰せられるようになっている。そしておそらく最も蝕んでいるのは、誠実さの幻想だ」
ビン・スライエムによる手続き上および法令上の動きについて、メイヤーは次のように述べた。
「4回の総会で、近代化や民主主義と称して次々と法令改正が行われるのを目撃したが、実際はFIA史上最大の権力集中化がもたらされた。重要な問題は議論の機会もなく、慌ただしく電子投票で決定される。世界評議会は口封じされ、加盟国を代表する権利を剥奪されている。上院議員は財務や倫理の監視を行ったために追放された。それは統治ではない。真の統治は価値の上に築かれるものだ」
「すべてのクラブが尊重された発言権を持つことが、真の民主主義だ。FIAの構造的優先事項としての多様な視点だ。挑戦と議論を歓迎する文化だ。透明性のある報告と誠実な評価だ。優れた統治とは制御することではない。それはサービスなのだ」

そしてメイヤーは、会長の役割はどうあるべきかという自身のビジョンを示した。
「FIAは会員に奉仕すべきであり、その逆ではない。今後数カ月のうちに、あなた方は私のチームの他のメンバーに会うことになるだろう。連盟の成功に尽力する、あらゆる分野と地域の専門家たちだ。我々は会員のクラブと会い、彼らのアイデアを聞き、それを我々の議題に取り入れていく」
「このキャンペーンは、人を超えるものだ。それは原則についてのことなのだ。我々はクラブに対し、公的な推薦を出すよう圧力をかけることは決してしない。そうすることは民主主義ではない。唯一重要な投票は、彼らの独立した投票であり、12月に加盟クラブを独自に選択することだ」
メイヤーは、ビン・スライエムがここ数週間に示した南米、アフリカ、中東諸国からの支持の書簡の数を目の当たりにしたとき、この問題に立ち戻って「受け入れがたい」と述べた。
「これらの支持の手紙は、それがどのようにして入手されたかを知ってしまうと、非常に受け入れがたい。それらを本物の支持として見るのは非常に難しいことだ。しかし、代替案と価値を提示し、よりよい道があることを示すのは私の義務だ。このことが重要になるのは、たったひとつの場だけだ。それは12月の総会での投票だ。だから、支持の書簡については、私はあまり心配していない。私はそれがどのように入手されるのか、何が起きているのかを知っている。また、私は彼らを少しも責めることはしない」

(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)
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