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ラッセル「トトはいつも約束を守ってくれた」忠誠を誓うメルセデス残留に自信。他チームとの交渉も否定/F1第12戦木曜会見
2025年7月4日
2025年F1第12戦イギリスGPの開催直前、「マックス・フェルスタッペン、メルセデス移籍で合意か」の報道が駆け巡った。スカイスポーツ・イタリアなどによれば、それが実現した場合ジョージ・ラッセルがチームを去り、来季のラインナップはフェルスタッペン/アンドレア・キミ・アントネッリになるという。
木曜日のドライバー会見では、当然ながらラッセルに質問が集中した。
Q:ジョージ、新しい契約はもう決まりましたか?
ラッセル:「前回話してから、何も進展はないよ。いつも言っているように、今はドライビングに集中している。特に今週末は僕たちにとって、非常に重要だしね。大好きなホームレースで優勝できるよう、全力を注ぎたいと思っている」
Q:他のチームと交渉していますか?
ラッセル:「ノー」
Q:今季のあなたは、これまでで最高のシーズンを送っているように思います。なのに放出の噂が出ている。少し不公平だと感じますか?
ラッセル:「不公平かどうかは、あなた方が判断することだと思う。そもそもこの種のニュースを読んだり、噂に耳を傾けたりしていない。ドライビングに集中しているだけだ。以前言ったように、たとえ契約を結べても、パフォーマンスが低ければ破棄されてしまう。逆にパフォーマンスがよければ、すべてうまくいく。それだけのことだよ」
Q:メルセデスとの契約更新は今のところなく、一方で他チームとも交渉はしていないとあなたは言う。それは正しい行動でしょうか?
ラッセル:「僕はこれからも、メルセデスと共にあり続けたいと思っている。実際、トト(・ウォルフ/チーム代表)は、これまで一度も僕を失望させたことはない。彼はいつも約束を守ってくれた。ただ一方でトトは、チームにとって正しいことをしなければならない。でも全然心配はしていない。どこかへ移籍するつもりはないし、誰がチームメイトになるかも関係ない」
「トトはいつも約束を守ってくれた」と断言したすぐあとに、「トトはチームにとって正しいことをしなければならない」と言う。もはやチームを去ることを覚悟しているということだろうか。

一方でラッセルは頑なに、「他チームと交渉はしてない」と言う。
Q:来年の見通しを、いつまでに把握する必要があるのでしょうか? トトとはその件について、話しましたか?
ラッセル:「期限は特にない。もちろん、夏休み前には何とか終わらせたいけどね。僕はメルセデスに、自分のマネジメントも任せている。おそらく今後数週間以内に、何かが起こると思っているよ」
Q:もし何らかの理由で来年メルセデスとの契約を得られなかった場合、あなたの野心と地位に見合ったシートを得ることに、どれほど自信がありますか?
ラッセル:「かなり自信はある。過去に交渉を持ちかけてきたチームにはいつも、『メルセデスに忠誠を誓っている。僕の未来はここにある』と伝えてきた。もし今後、他チームと交渉するとしても、マネージャーでもあるメルセデスを通してということになる。今も僕はメルセデスに忠誠を誓っているし、すべてはうまくいくはずだ。来年メルセデスにいない可能性は、極めて低いと考えているよ」
他チームへの移籍交渉を本当にしていないのかはともかく、メルセデス残留がラッセルにとっての一番望んでいることが改めて確認できたやりとりだった。

■チームから手厚い支援を感じる角田「あとは自分の実力を証明するだけ」
この会見では、レッドブル移籍後苦戦を重ねる角田裕毅にも、多くの質問が飛んだ。
Q:ユウキ、オーストリアは厳しい戦いでしたね。そこで抱えていた問題について、自身で理解していますか?
角田:「レースでは僕自身が一番の問題でした。(フランコ・コラピントへの)オーバーテイクは待つべきだったし、あのような状況で全開でプッシュする必要はなかった。今の最大の課題は、レースペースです。ここで何を改善できるか、できないか。これまで考えもしなかったいくつかのことにも挑戦するつもりです」

Q:レッドブルはフェルスタッペン中心のチームと考える人が多い。それでも全面的なサポートを受けていると感じていますか?
角田:「もちろんです。特に最近は、クリスチャン(・ホーナー/チーム代表)とヘルムート(・マルコ/レッドブルのモータースポーツ・コンサルタント)からのサポートをこれまで以上に感じています。チームの理学療法士と一緒にイギリス南部へ行ってリセットを試みたのも、彼らが新鮮な空気を吸わせようとしてくれたんです。それが僕のリズムを取り戻すのにとても役立っています。
Q:マルコ博士は、誰かと交代させるつもりはないと何度も言っていました。そのようなサポートは、あなたにとってプラスになりますか?」
角田:「『おそらく2レースで交代するだろう』とか言われるよりは、はるかにプラスになります。オーストリアの僕のレースに、マルコさんは明らかに満足していませんでした。彼はとても率直な人で、レースでうまくいかなかった時、何が間違っていて何が正しかったのかを教えてくれます。それは一種のプレッシャーのようなもので、時には私が想像もしていなかったレベルにまで引き上げてくれたり、パフォーマンスを引き出してくれたりします。僕がジュニアだった頃から、ずっとそういうやり方でした。僕の才能とスピードを信頼してくれているので、あとはサーキットで自分の実力を証明するだけです」
試行錯誤を続けつつ、なんとか復調の糸口を見つけようとしている角田。ちょっとしたきっかけで、状況も周囲の評価も一気に好転するように思えるのだが。

(Text : Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

