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F1各チームのFP1ルーキー起用プラン:オーストリアではフェラーリからベガノビッチ、マクラーレンからダンが登場

2025年6月27日

 F1オーストリアGPのFP1セッションで、フェラーリとマクラーレンは、ルーキードライバーを起用することを決めている。ディーノ・ベガノビッチは、バーレーンに続いて、シャルル・ルクレールのSF-25をドライブする。一方、アレクサンダー・ダンは、ランド・ノリスの代役として、現行F1マシンを初めて走らせることになる。

 今季から、チームがFP1でルーキーを起用しなければならない回数が4回に増えた。昨年の倍になったことで、チームがシーズン前半からルーキーを走らせる傾向が出ている。

■フェラーリ

 フェラーリは、ベガノビッチに関して、FIA F2のレースがある週末にFP1の走行機会を与えるという方針を取っている。さらに、ルクレールが熟知するサーキットを選ぶことで、彼がFP1を欠場することによる週末全体への悪影響を最小限に抑えようとしている。


 今後、ハミルトンも2回にわたりFP1を欠場しなければならない。彼の場合は、フェラーリ加入初年度であるため、ルーキーにマシンを託す機会はシーズン後半に設けられるようだ。現時点では、フェラーリはメキシコとアブダビでFP1をルーキーに任せる計画のようだが、そのすべてをベガノビッチに託すのか、それとも昨年の最終戦で兄シャルルとともに走ったアーサー・ルクレールに再び機会を与えるのかは、まだ決定されていない。

ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)
2025年F1第11戦オーストリアGP ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)

■マクラーレン

 マクラーレンが今年FP1でルーキーを走らせるのは、オーストリアが初めてだ。なお、パト・オワードが母国メキシコでFP1に登場することはすでに発表済みだ。ダンはオーストリアの後、おそらく2度目の走行機会を持つと見られており、候補地としてはオースティンが有力である。残る4回目のルーキーFP1枠はアブダビに設定されているが、そのドライバーはまだ未定だ。

アレクサンダー・ダン(マクラーレン)
2025年F1第11戦オーストリアGP アレクサンダー・ダン(マクラーレン)

■レッドブル

 レッドブルは、バーレーンで岩佐歩夢をFP1に起用しており、まだ3回分のルーキーFP1枠を残している。チームは、今年FIA F2に参戦し、スーパーライセンス取得も認められたアービッド・リンドブラッドを、レッドブルとレーシングブルズでFP1に出場させる計画を立てており、モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコは、彼をイギリスGPで起用する予定であると認めた。リンドブラッドは、レッドブルでは少なくとも2回走行することになる見込みだ。一方、岩佐が再び登場する可能性もある。

岩佐歩夢(レッドブル)
2025年F1第4戦バーレーンGP 岩佐歩夢(レッドブル)
アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング)
2025年FIA F2 アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング)

■レーシングブルズ

 レーシングブルズでは、レギュラードレイバーのアイザック・ハジャーがルーキーであるため、彼自身がすでに2回の枠を消化。リアム・ローソン分としてあと2回のFP1が残されており、そこでリンドブラッドが起用されるものとみられる。

■メルセデス

 メルセデスは、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリにより2回を消化、バーレーンではジョージ・ラッセルのマシンにフレデリック・ベスティが乗ったため、シーズン末までにあと1回の枠を残すのみだ。その機会もベスティに与えられるものと考えられている。

フレデリック・ベスティ(メルセデス)
2025年F1第4戦バーレーンGP フレデリック・ベスティ(メルセデス)

■アストンマーティン

 アストンマーティンは、バーレーンのFP1でリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチをフェルナンド・アロンソのマシンに乗せた。今後もドルゴヴィッチが出場する機会が予定されている一方で、昨年アブダビテストで走ったジャック・クロフォードも、FP1での走行を望んでいる。

フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)
2025年F1第4戦バーレーンGP フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティン)

■アルピーヌ

 アルピーヌはすでに2回のFP1セッションを消化している。ジャック・ドゥーハンは母国オーストラリアの時点ではルーキーの条件を満たしていた。その後、鈴鹿での平川亮の走行により、チームは義務の半分を完了させた。ポール・アーロンは残りの枠でFP1デビューを果たすことを期待しているはずだ。

平川亮(アルピーヌ)
2025年F1第3戦日本GP 平川亮(アルピーヌ)

■ハース

 アルピーヌから移籍した平川が、ハースでFP1にすでに2回出場している。オリバー・ベアマンとエステバン・オコンはそれぞれあと1回ずつ、ルーキーにマシンを託さなければならず、平川が、メキシコシティGPではベアマン、アブダビではオコンの代わりにFP1で走る予定となっている。

平川亮(ハース)
2025年F1第9戦スペインGP 平川亮(ハース)

■ウイリアムズ

 ウイリアムズでは、バーレーンでルーク・ブラウニングがカルロス・サインツのマシンで、スペインではビクトール・マルタンスがアレクサンダー・アルボンのマシンで、それぞれFP1を担当。両者ともに今年後半にもう1回ずつ走行する予定だ。

■キック・ザウバー

 キック・ザウバーは今年ガブリエル・ボルトレートをデビューさせたことで、すでに2枠を消費。今後は、ニコ・ヒュルケンベルグの代役として2回のFP1セッションをルーキーに任せる必要がある。フェラーリとの提携が終了間近であることから、ザウバーはドライバーを自由に選択できるようになる見込みだが、現時点ではその人選はまだ行われていない。



(Text : GrandPrix.com)


レース

6/27(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
6/28(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
6/29(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※カナダGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ198
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル136
5位シャルル・ルクレール104
6位ルイス・ハミルトン79
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン22
10位アイザック・ハジャー21

チームランキング

※カナダGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム374
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム199
3位スクーデリア・フェラーリHP183
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位マネーグラム・ハースF1チーム28
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム22
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー20
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
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