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「思っていたよりもマシンが曲がった」RB21を乗りこなす過程で起きた“攻めのミス”か【角田裕毅F1第5戦展望】
2025年4月19日
2025年F1第5戦サウジアラビアGPのフリー走行2回目に、角田裕毅(レッドブル)がレッドブルのマシンに乗って、初めてクラッシュした。
「チームに申し訳ない」と謝罪しているように、このクラッシュは角田のミスである。しかし、レッドブルのマシンのドライビングに苦労して犯した守りミスというよりも、徐々にRB21を乗りこなしていくうちに犯した攻めのミスのように感じられた。それは、角田のこんなコメントからもうかがえる。
「(最終)コーナーに進入した際にクルマが思っていたよりも曲がってイン側のウォールにヒットして、その後コントロールを失いました」

この状況から想像するに、角田のマシンは低速コーナーでオーバーステアとなっていた。ジェッダ・コーニッシュ・サーキットは比較的タイヤへの入力が小さく、デグラデーションが大きくない。そのためロングランでもタイムの落ちが少ない。
角田がクラッシュしたときもミディアムタイヤでのロングラン中だった。徐々にタイムが安定し、低速コーナーでのトラクションのかかりがよくなっていたのだと考えられる。
というのも、角田の車載映像を見ると最終コーナーの進入でステアリングを切った角田は、その後エイペックスに向かって2度3度ステアリングをさらに切り込んでいた。コーナー入口で少しアンダーステアだったマシンを攻める走りでねじ伏せようしていたように感じる。
しかし、エイペックスでアクセルを踏んだ際に、今度は少しオーバーステアとなり、左フロントタイヤをウォールに接触させてしまったようだ。

なぜ、角田はロングランにも関わらず、攻めたのか。じつはこのとき角田の背後には同じくロングラン中だったマクラーレンのマシンが迫っていた。もしかしたら、角田はマクラーレンにロングランを邪魔されたくなかったため、少しだけ最終コーナーで攻めたのかもしれない。 クラッシュしたものの、角田はそれ以外の走行には満足しているようだ。
「ペースはよかったので、クラッシュしたことは残念ですが、マシンをいい状態に持っていけていたという点ではポジティブです」
ミスは決して喜ばしいことではない。しかし、手探りのなかで戦った日本GPを経て、前戦バーレーンGPでしっかりと結果を残した角田が、このサウジアラビアGPで少しだけ攻めた。それは、マシンの調子が決して悪くはないということを示しているようにも思える。
フリー走行2回目のクラッシュは、言わば調子が上向いた直後に落とし穴にハマったようなもの。金曜日に落とし穴を確認した角田が、土曜日にさらに攻めた走りを披露してくれることを願いたい。

(Text : Masahiro Owari)
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9/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

