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F1エンジン会議の結論:V10への移行案は保留。新コンセプトにおいて電動&持続可能燃料は必須

2025年4月12日

 バーレーンGPの金曜日4月11日にFIAは、全エンジンマニュファクチャラーを集めた会合を実施、将来のF1エンジンレギュレーションについて協議を行った。その後、2026年のパワーユニット(PU)に関する技術規則の基本的な部分に変更が加えられないことが決定した。


 この会議は、FIAによって主導され、F1の将来についてマニュファクチャラーたちの意見を把握するために開催されたものだった。

 今回の議題のなかには、持続可能燃料で稼働するV10エンジンを早ければ2028年から導入するというアイデアや、2026年のレギュレーションを完全に放棄し、現行のターボハイブリッドを継続するという案もあった。しかしこういった衝撃的な提案に賛成する者はいなかったため、現行の技術規則の延長は行われないことになった。また、2026年から導入される規則を適用する期間を短縮することへの検討も、早急に行われることはなさそうだ。


 自然吸気エンジンへの回帰は依然として検討の対象である一方で、すべての関係者は、パワーユニットのある程度の電動化と完全に持続可能な燃料の使用が必須であるという点、さらに新しいエンジン規定が導入される場合でもそれは最も早くても2029年シーズンになるという点で、意見が一致している。最も可能性が高いシナリオは、当初の計画どおりに、2026年からの新規則が5年間適用され、大きな変更が実施されるのは2031年になるというものだ。


 FIAは、今回の会議に関して、次のような声明を発表した。

2025年F1第3戦日本GP
2025年F1第3戦日本GP決勝スタート

「この会議は、FIA会長モハメド・ビン・スライエム、FOMのCEOステファノ・ドメニカリ、そしてFIAシングルシーターディレクターのニコラス・トンバジスが議長を務め、アウディ、フェラーリ、フォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ・レーシング、メルセデス、そしてレッドブル・パワートレインズからの代表者が対面およびビデオ会議を通じて出席した」


 ビン・スライエム会長は、「FIAは2026年のF1規則に確固たるコミットメントをしている」と非常に明確な言葉で述べた後、次のように説明した。


「FIAの技術部門は、複数の関係者と共に、100%持続可能な燃料を用いたハイブリッド・パワーユニットに関する2026年の規則の策定に多くの時間を投資してきた」


「パワーユニットおよびシャシーを規定する2026年の規則は、新たなパワーユニット・マニュファクチャラーをこのスポーツに引きつけており、2026年のサイクルにおいて正しい技術的な道が選ばれたことを強調している」


「小規模な修正や調整については、すべての関係者と引き続き建設的に議論されている」


 FIAは、「議論されたテーマのひとつは、持続可能燃料を用いた自然吸気エンジンの採用であった」と明かす一方で、目標は「F1パワートレインの研究開発コストの削減、世界経済の変動に対する強靭性の構築、F1パワーユニットの複雑性の低減、そして持続可能性、安全性に関連する重量の削減、性能、市販車との関連性、サウンドおよび観客への訴求力に関する考慮」であると述べた。


 FIAの声明は次のように締めくくられた。「本日の会議の結論は以下のとおりである:すべての関係者は2026年の規則にコミットしており、エキサイティングなレースの可能性を楽しみにしている;すべての関係者は、スポーツの将来的な技術的方向性についての議論を継続することに同意した;将来のあらゆる検討において、ある程度の電動化は常に含まれる;持続可能な燃料の使用は必須となる;より広範なコスト削減の一環として、パワーユニットに関連する財務規則の調整が検討される;そして、それらの規則の監視が優先事項となる」



(Text : GrandPrix.com)


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