最新記事
- グランプリのうわさ話:スペインGPの新サーキ...
- 3年以上の在籍はふたりのみ。交代激しいF1チ...
- 「他のシナリオを考える必要はない」移籍の話...
- 「夢は裕毅を長くF1で戦わせること」精力的に...
- アイルトン・セナの初優勝から40年。伝説が生...
- 「イモラとモンツァの共存は難しい」とF1ドメ...
- 2026年F1パワーユニット規則を支持するメルセ...
- サウジアラビア、F1チーム運営への野望を抱く...
- ぶっつけ本番でドライブ。ミディアムで自己ベ...
- V10エンジン復活賛成論に見える2026年PUの開...
- 複数の電子機器問題に対処しながら2位を維持...
- メルセデスとラッセルが契約更新か。高額年俸...
「完璧だ。それしか言えない」フェルスタッペンでなければ不可能だったポール・トゥ・ウイン【F1第3戦無線レビュー(2)】
2025年4月11日
2025年F1第3戦日本GP。大きなアクシデントなどもなく迎えたレース後半、首位マックス・フェルスタッペンを追うマクラーレン勢が、順位の入れ替えを議論していた。3番手オスカー・ピアストリはフェルスタッペンに追いつけると主張するが、果たして。日本GP後半を無線とともに振り返る。
────────────────────
中盤21周目、ランド・ノリス(マクラーレン)がピット出口でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に押し出されたかに見えた攻防は、結局お咎めなしとなった。

9番グリッドスタートのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は、背後のオリバー・ベアマン(ハース)と9番手争いを繰り広げていた。かなり厳しい戦いだからか、アルボンの苛立ちはレース中盤になってもなかなか治らない。
25周目
アルボン:君らのやってることはまったく無意味だ。馬鹿げている!
ジェームズ・アーウィン:ベアマンがピットインしたからだ。
アルボン:その前の話だよ!
アーウィン:信じてくれ。もっと悪くなっていた可能性もあった。
不満だったのはピットインのタイミングではなく、「その前」のようだが、具体的に何だったのかは不明だ。最終的にアルボンは、スタート時の9番手を維持したままチェッカーを受けた。
28周目
リアム・ローソン:少し雨粒が落ちてきたみたい。
エルネスト・デジデリオ:了解だ。いい仕事をしてるぞ。サインツを引き離している。

わずか2戦でレッドブルからレーシングブルズに移籍になったローソンに、担当エンジニアは何とか自信を回復させようとしているようだ。
ハードタイヤでスタートしたエステバン・オコン(ハース)は、18番グリッドから中盤には12番手まで順位を上げた。背後には10番グリッドから終始入賞圏内を走り、ハードタイヤに履き替えたばかりのチームメイト、ベアマンが迫っていた。
32周目
ラウラ・ミュラー:ターン14の出口でスワップだ。
オコン:次の周に譲るよ。

36周目
ジャンピエロ・ランビアーゼ(→フェルスタッペン):メッセージがクリアじゃなかったかもしれないが、ここからプッシュし続けていいぞ
7番手のルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、自分の後釜に座ったメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリになかなか追いつけない。
37周目
ハミルトン:ペースが遅いんだけど。情報くれる?
リカルド・アダミ:ターン8、9、13、14だ
ハミルトン:いや、どれくらいか知りたい。
アダミ:コンマ1秒だ。
長年連れ添ったピーター・ボニントンだったらハミルトンの要求を理解して、もっとスムーズにコミュニケーションしていたことだろう。

40周目
ランビアーゼ(→フェルスタッペン):さっきの(フラップの)アジャストが間違っていた可能性がある。
フロントウイングのフラップを調整したのだが、どうやらミスがあったらしい。それでもフェルスタッペンのペースは衰えず、首位をキープし続ける。レース終盤、2番手ノリスがなかなか1秒以内に入れない一方、背後のオスカー・ピアストリはチームメイトのDRS圏内に入っていた。
42周目
ピアストリ:ランドがタイヤをセーブしているなら、僕が行く。僕にはマックスに追いつくペースがある。
僕を先行させろというピアストリ。しかしノリスとの順位入れ替えはなかった。
トム・スタラード:ノリスのペースだ。
ピアストリ:わかった。でもさっき言ったように、僕のペースならマックスに追いつける。

48周目
ボニントン:現在最速だぞ
アントネッリ:全開で攻めてるよ!
アントネッリはこのレースで6位に入り、史上最年少のリードラップ、そしてファステストラップ記録を更新した。
優勝はフェルスタッペン。日本GPでの4年連続ポール・トゥ・ウインを達成した。
ランビアーゼ:完璧だ。それしか言えない。
フェルスタッペン:みんな、ありがとう。信じられない週末だった。あんなに難しい状況からスタートして、何とか跳ね返すことができた。みんなが決して諦めず、ベストを尽くしてくれたおかげだ。
まさに王者フェルスタッペンでなければなし得なかったポールポジション、そして勝利だった。
(Text : Kunio Shibata)
関連ニュース
4/18(金) | フリー走行1回目 | 22:30〜23:30 |
フリー走行2回目 | 26:00〜27:00 | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 22:30〜23:30 |
予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

