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F1日本GP ホンダ/HRC密着:フェルスタッペンの驚異の勝利をPUサイドで支える「最後まで気が抜けなかった」と折原GM

2025年4月10日

 2018年にレッドブルの姉妹チームであるトロロッソと、2019年からレッドブルと提携してきたホンダにとって、今年の日本GPは、パートナーとして臨む最後の日本GPとなった。


 鈴鹿での成績はコロナ禍明け以降、2022年から3連勝中だったが、今年は昨年までとは状況が異なっていた。開幕2戦が厳しい結果に終わり、鈴鹿もコース特性的に厳しい戦いが予想されていたのだ。

 そんな中で、土曜日の予選でマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)も「ガレージにいるみんなも口には出していませんでしたが、4番手か5番手という雰囲気だったので、ポールポジションを取った時のガレージではみんなはしゃいでいました。しかも、予想していなかったタイムで、チームのみんなも驚いていました」というほどのスーパーラップだった。

ホンダ/HRC密着
ホンダ/HRC密着:2025年F1第3戦日本GP 折原伸太郎(HRCトラックサイドゼネラルマネージャー)

 折原GMは、今回フェルスタッペンがポールポジションを取った要因を次のように分析した。


「どの区間もパープル(全ドライバー最速)がなかったんですが、うまくまとめたんじゃないかと思います。ずっとセクター1でアンダーステアが出て苦しんでいたんですが、最後のアタックではそのセクター1でタイムを上げました」


「最後のアタックの前にフロントウイングのフラップを足すかどうか相談していて、GP(ジャンピエロ・ランビアーゼ/レースエンジニア)が『足すか?』と尋ねたら、マックスは『足したくない』と答えて、自分のドライビングでセクター1のアンダーステアに対応して、そこでのマクラーレンとの差を小さくして、セクター2と3で逆転したんだと思います」

ホンダ/HRC密着
2025年F1第3戦日本GP (左から)渡辺康治(HRC社長)、折原伸太郎(HRCトラックサイドゼネラルマネージャー)、吉野誠(HRCチーフメカニック)

 日曜日のレースでもフェルスタッペン劇場が続いた。


「スタートでトップをキープした後、中国GPでは苦しんでいたタイヤマネージメントをしっかりと行っていました。レース終盤にマクラーレンに追い詰められましたが、最後はタイヤを使い切って逃げ切るあたりは、マックス様様です。最後マクラーレンに追い上げられた時は、われわれのほうでもマックスのドライビングに合わせてドライバビリティとエネマネを調整しました」


 今年の日本GPはタイヤのタレが少ない分、ラップタイムがどんどん上がっていったため、折原GMをはじめとしたHRCのスタッフの対応は忙しかったという。


「PUに少しでも異常が発生するとポジョンを失うので、見ているほうは最後まで気が抜けませんでした」(折原GM)


 こうして手にしたレッドブル・ホンダとしての最後の鈴鹿での優勝を、折原GMは喜んでいた。


「ただただうれしい。それから、今週末は思い切ってセットアップを変更していたことも勝因につながっていたと思います。それが結果として表れ、ここからチームとしても、トップに追いついていこうという気持ちを強く持つきっかけとなったような気がします」


 日本GPだけでなく、最終年のシーズンもまた有終の美を飾ってほしい。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第3戦日本GP 優勝を喜ぶマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1第3戦日本GP
2025年F1第3戦日本GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の優勝を祝うホンダ/HRC


(Text : Masahiro Owari)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 22:30〜23:30
フリー走行2回目 26:00〜27:00
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

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第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
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