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ハジャル「僕はみんなが思っているほど攻撃的ではない」無線での感情的なやり取りによるイメージを否定
2025年2月16日
RB/レーシングブルズのルーキーであるアイザック・ハジャルは、初のF1シーズンを前に戦う準備ができているが、2024年にチーム無線で感情を爆発させていたのとは裏腹に、彼は現役のドライバーのなかで最も怒りっぽいドライバーではないという。
フランス出身の20歳のハジャルは、2024年にFIA F2に参戦していた際、無線で激しい暴言を吐いたことから、自身がまさに怒りの塊だと思われていたことを認めている。レース中に彼が激怒する様子が何度か生放送されたことで、プレッシャーの下で感情に流されやすい短気なドライバーという印象が強まってしまったのは事実だ。
「ドライバーのなかには『バイザーを下ろすと、自分は別の人間、別の動物になる』と言う人もいる」とハジャルは『F1.com』に語った。
「正直に言うと、僕はドライブしているときは本当に落ち着いている。僕は危険を認識している。自分が、外にいるときと違うとは思わない。たぶん僕は、みんなが思っているほど攻撃的ではないと思う。でも無線のボタンのせいで、僕が本当に怒りやすい人間に見えてしまっているのは明らかだ」
「僕は自分が情熱的であることをわかっている。それは確かだし、時々怒ることもある」
■F2での最後のチャンスからF1へ
ハジャルのF1への道は順風満帆ではなかった。F2のルーキーシーズンを14位で終えた後、彼はレッドブルのドライバープログラムに残るのにふさわしい資質があることを証明しなければならないというプレッシャーを感じていた。
「僕はさらに1年間レッドブルの一員でいられた」とハジャルは語った。「でも彼らは、それがF1昇格への最後のチャンスだとはっきり言っていた」
レッドブルはハジャルをカンポス・レーシングに入れたが、同チームは何年もチャンピオンシップのタイトル候補になっていなかった。しかし、ハジャルは可能性を感じた。
「彼らは僕をカンポスに入れることを決めた。でも、シーズンや過去数年を振り返ると、チームにはポテンシャルがあることがわかった。もっと強いドライバーがいれば、彼らは本当によいレースができるかもしれない(と思った)」
彼は悪夢のような2024年シーズンのスタートを切った。開幕戦のフィーチャーレースでリタイアし、次のラウンドでは両レースで技術的な問題に見舞われた。
「本当にうまくいかないスタートだった」とハジャルは振り返った。「僕には世界一のスピードがあったけれど、結果を出すことができなかった」
その後メルボルンでは、ハジャルはスプリントレースとフィーチャーレースの両方で優勝したが、ペナルティによりスプリントレースでは6位に降格した。それでもその週末は、彼のシーズンを一変させた。
「F1はほぼ終わったと思っていた。まだラウンドが沢山残っていたのに、こんな風に逆転があるのではね。でも、実際はメルボルンから始まり、大きな勢いがあった」
■モナコのメルトダウンとマルコの要因
ハジャルが無線で最大の怒りを爆発させたのは、モナコでのことだった。モナコでは、彼は3戦連続のフィーチャーレース優勝を狙っているように見えたが、バーチャルセーフティカーの導入でライバルのザク・オサリバン(ARTグランプリ)が先行することになった。
ハジャルは「マシンのなかでとてもつらい1日だった」と当時を振り返った。さらに悪いことに、その後ヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツコンサルタント)がレッドブルのガレージで彼を待っていた。
「厳しいセッションの後でマシンから飛び降りると、ヘルムート・マルコが説明やなんかを待っているんだ」
「何も悪いことをしていないのに、本当に厄介な状況になることもある。それに、自分自身がっかりしているということがある」
しかしこの若きドライバーは、レースは個人の才能だけの問題ではなく、時にはドライバーのコントロールが及ばないこともあるということをわかっている。
「残念ながらこれは個人競技ではなく、はるかに多くの要素が関わっている。だから、精神的な準備をするには多くのことが必要だ」
厳しい状況にもかかわらず、ハジャルは重要な場面で結果を出し、2024年のF2でランキング2位となり、F1昇格を果たした。彼は今後レーシング・ブルズで角田裕毅とチームメイトになる予定で、そこでは彼の情熱、スキル、そしてもちろん時には無線での暴言が存分に披露されることになるだろう。ひとつ確かなことは、F1がさらに面白くなることだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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