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レッドブル&HRC密着:コーナーリング中の挙動に悩まされたフェルスタッペン。問題続出で「チームは混乱している」と代表

2024年9月1日

 ハイダウンフォースサーキットのザントフォールトに苦しんだレッドブル。得意の高速コースであるモンツァでは前戦オランダGPよりも戦えると予想されたが、初日のフリー走行では14番手と15番手と出遅れた。


 今回イタリアGPにレッドブルは6つのアップデートパーツを持ち込んだ。そのなかには5月のエミリア・ロマーニャGP以降苦しんでいるフロアの改良版も含まれていた。レッドブルによれば、改良版のフロアは「部分的に発生するダウンフォースの量を増加させ、フロア下に流れる空気をコントロールするとともに、空気の流れの変化を最小化するために、下流に移動する際の流れの構造と損失を管理することができる」ことを目的に改良された。


 金曜日のフリー走行でさまざまなセットアップを試したレッドブルとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。セットアップ変更を行った土曜日のフリー走行3回目でフェルスタッペンは6番手までポジションを上げたものの、マシンのバランスには満足していない様子だった。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第16戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

レッドブル&HRC密着
2024年F1第16戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 フェルスタッペンが不満を訴えていたのは、コーナーリング中の挙動だった。


「クルマは低速コーナーでも中速コーナーでも曲がらない」


 予選に入ると、さらなる問題に直面する。Q1をトップからコンマ2秒遅れの6番手で通過したフェルスタッペンは、Q2で1分19秒662の2番手のタイムをマーク。3番手のランド・ノリス(マクラーレン)より0.065秒速かった。しかも、このときノリスがニュータイヤでアタックしたのに対して、フェルスタッペンはユーズド。Q3用に2セットの新品ソフトタイヤを残したフェルスタッペンは、マクラーレン勢と接近したアタック合戦をするだろうと考えられた。


 ところが、Q3に入ってニュータイヤでアタックしたフェルスタッペンはひどいアンダーステアに悩まされる。Q3の1回目のアタックではマクラーレン勢だけでなく、メルセデスとフェラーリにも先を越された。さらにユーズドタイヤでアタックしたチームメイトのセルジオ・ペレスにも及ばなかった。


 ニュータイヤでの突然の失速は、最後のアタックでも続いた。最後のアタックはペレスのトウを使用したものの、Q2で出した自己ベストに届かず、1分20秒022に終わったフェルスタッペン。マシンに不向きだと思われたオランダGPでの予選2番手から、まさかの予選7番手に終わった。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第16戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 この結果がチームに与えた影響は計り知れない。その状況をクリスチャン・ホーナー代表はこう表現した。


「ひとつの問題を解決するとまた別の問題が出てくる。フロントを解決するとリヤに問題が生じ、リヤを解決するとフロントに問題が生じる。正直、チームはいま、混乱している」


 これほどまでにアップデートに悩み、動揺する姿を露呈したレッドブルを見たことは、私の記憶にはない。



(Masahiro Owari)




レース

9/13(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/14(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/15(日) 決勝 20:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン303
2位ランド・ノリス241
3位シャルル・ルクレール217
4位オスカー・ピアストリ197
5位カルロス・サインツ184
6位ルイス・ハミルトン164
7位セルジオ・ペレス143
8位ジョージ・ラッセル128
9位フェルナンド・アロンソ50
10位ランス・ストロール24

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング446
2位マクラーレン・フォーミュラ1チーム438
3位スクーデリア・フェラーリ407
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム292
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム74
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム28
8位BWTアルピーヌF1チーム13
9位ウイリアムズ・レーシング6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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