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最速マシンに進化したマクラーレン。躍進のきっかけとなったマイアミGP【2024年F1前半戦アップデート総括】

2024年8月12日

 全24戦が開催される2024年F1も14戦を終えサマーブレイクを迎えた。そこで、F1ジャーナリストの尾張正博氏が前半戦での各チームのアップデート投入状況を振り返り、『個人的に印象に残った各チームのベストアップデート or ワーストアップデート』について全6回で綴ります。


 初回となる今回は、第14戦ベルギーGP終了時点でコンストラクターズランキング2位につけるマクラーレンをお届け。


* * * * * * *


 ランド・ノリスがF1参戦110戦目にして初優勝を飾った第6戦マイアミGP。マクラーレンにとっても2021年イタリアGP以来となる通算184回目の美酒だった。


 この勝利の要因には、セーフティカー導入がノリスに幸運に働いたことも挙げられるが、マクラーレンがしっかりとアップデートしてきたことも忘れてはならない。マクラーレンがマイアミGPに投入したアップデートは、サイドポンツーンとエンジンカウルだった。


 ただし、それらのアップデートはノリスのみ。オスカー・ピアストリには次戦エミリア・ロマーニャGPで投入された。たとえ1台だけでも、間に合えばアップデートを投入するという姿勢が、結果的にセーフティーカー導入によって巡ってきたチャンスをモノをすることになった。

2024年F1前半戦アップデート総括/マクラーレン編
エミリア・ロマーニャGPではピアストリの車両にもサイドポンツーンとエンジンカウルのアップデートが投入された

2024年F1前半戦アップデート総括/マクラーレン編
エミリア・ロマーニャGPではピアストリの車両にもサイドポンツーンとエンジンカウルのアップデートが投入された


 その後、マクラーレンはエミリア・ロマーニャGP、カナダGP、オーストリアGP、イギリスGPと常に優勝争いを行うチームへと躍進。そのきっかけとなったのはマイアミGPで、ここでのアップデートがここまでのベストと言っていいだろう。


 夏休み前の時点で、おそらく10チーム中、最速のマシンにまで進化したマクラーレンのアップデートにはいまのところワーストと呼べる失敗作や不作は見当たらない。強いて言えば、今シーズン最初の大幅なアップデートが5月のマイアミGPまでズレ込んだことか。


 5月以降、最速のマシンとなったマクラーレン。夏休み明け以降に持ち込むアップデートの出来は、今シーズンのチャンピオンシップ争いを大きく左右するだけに注目したい。

2024年F1前半戦アップデート総括/マクラーレン編
マクラーレンの2024年型マシン『MCL38』



(Masahiro Owari)


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/6(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
第16戦イタリアGP 9/7
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