最新記事
- 角田裕毅、接触のダメージでリタイア、ストロ...
- フェルスタッペンを含む4人がバーチャルセー...
- 表彰台争いでクラッシュしたペレスとサインツ...
- 【F1第17戦決勝の要点】モンツァのリベンジを...
- 【ポイントランキング】2024年F1第17戦アゼル...
- 【順位結果】2024年F1第17戦アゼルバイジャン...
- 手に汗握る大接戦の末、ピアストリが2勝目。...
- 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP予選トップ...
- 2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP予選トップ...
- レッドブル&HRC密着:今季初めて僚友を上回...
- 【角田裕毅F1第17戦展望】マシンの弱点が出に...
- 予選Q3でアルボン車に珍事。冷却装置装着のま...
F1パドックを駆け巡った『ハースとトヨタ全面提携』という噂の真偽【バズりネタのウソとホント】
2024年7月20日
F1のパドックでは日々、突拍子もない噂が流れ、なかには真偽不明なまま全世界を駆け巡り“バズる”こともしばしば……。今回からスタートした不定期コラム『バズりネタのウソとホント』では、そんなF1パドックを漂う噂を、1987年からF1を取材するベテランジャーナリストの柴田久仁夫氏が独自の視点で分析します。
・・・・・・・・・・・・・・・・
7月5〜7日に開催された2024年F1第12戦イギリスGPにて、トヨタ自動車の加地雅哉TGRモータースポーツ担当部長/技術室室長がハースF1のガレージで目撃されたことから、『トヨタはF1の分野でハースと全面提携するのではないか』という噂が、瞬く間にF1パドック内を駆け巡った。しかしハースの小松礼雄チーム代表はすぐに、「単に親しい友人として招いただけ」であり、「(トヨタとの全面提携とか)話してません」と、全面的に否定した。
さらにその数日後には、ハースがフェラーリとの技術提携契約を2028年まで延長したことが発表され、トヨタとハースの噂は急速に萎んでいった。
しかしこれら一連の動きから読み取るべきは、小松代表率いるハースの“中長期を見据えたしたたかな生き残り戦略”だろう。
フェラーリとの契約延長は、今のハースがフェラーリ製パワーユニット(PU)の供給を受け、車体開発でもマラネロ(フェラーリのファクトリー)の風洞やシミュレーターを使用する関係にある以上、当然の決断と言える。もちろんトヨタが2026年からF1に導入される新PUを極秘裏に開発しているのなら話は別だが、噂レベルでもそんな話は出ていない。
ただし“一部の提携”を進めることについては、ハースもトヨタも十分に前向きに見える。そのひとつがドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)の風洞施設の使用だ。この風洞は去年まで12年にわたりマクラーレンが新車開発に利用していたが、マクラーレンは2023年途中から最新鋭の自社風洞を稼働させた。
そのため、トヨタとしては、マクラーレンに代わる新たな顧客を探す必要があった。ハースにしても、技術的にフェラーリに過度に依存せず、別の選択肢を持つのは悪い話ではない。
ハースはF1の全10チーム中、今も最小規模であり従業員数も最も少ない。財政的にも決して潤沢ではなく、トヨタあるいは他の日本企業がスポンサーに付いてくれるのも大歓迎だろう。
一方で豊田章男トヨタ自動車会長のF1嫌いは有名で、それはおそらく今も変わっていないはずだ。だからこそ、2023年のF1日本GPに“モリゾウ”として満面の笑顔でサプライズ登場したのには驚いた。訪問理由は、マクラーレンが平川亮をリザーブドライバーに起用したことへのお礼で、「F1撤退後、トヨタの育成ドライバーたちにF1への道を閉ざしたことに心を痛めていた」と語っていた。
そのコメント自体に、嘘はないだろう。しかし、それだけではないはず、とも私は思う。確かにトヨタのF1復帰の可能性は、言下に否定していた。しかし一方でTGRのエンジニアたちが、F1の車体、および2026年以降のパワーユニットに対して、純粋な技術的な興味を持っていないはずはない。
将来的にトヨタ上層部が方針変更する場合に備えて、今はせっせと種まきをしている段階と思われる。その意味から言えば中堅チームで、そのうえ日本人である小松チーム代表が率いるハースは提携先として最適だ。今後も少しずつ、両者の関係は深化していくのではないか。
(柴田久仁夫)
関連ニュース
9/13(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/14(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/15(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 303 |
2位 | ランド・ノリス | 241 |
3位 | シャルル・ルクレール | 217 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 197 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 164 |
7位 | セルジオ・ペレス | 143 |
8位 | ジョージ・ラッセル | 128 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 50 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 446 |
2位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 438 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 407 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 292 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 74 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 28 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |