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【F1第8戦予選の要点】アロンソとペレスの失速。モナコを得意とするガスリーの大健闘と入賞の可能性

2024年5月26日

 1周わずか70秒あまりのモナコ・モンテカルロ市街地コース。そして2024年シーズンは全20台のマシン性能差が、去年までとは比較にならないほど接近している。予選直前に行われたフリー走行3回目(FP3)では、セッショントップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)から15番手のランス・ストロール(アストンマーティン)までの15台が1秒以内にひしめいた。それゆえに予選は波乱の展開が予想され、実際に十分過ぎるほど波乱のセッションとなった。


 まずQ1ではフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、まさかの16番手に終わり、前戦エミリア・ロマーニャGPに続いて、2戦連続のQ1落ちを喫した。


 アロンソといえば、去年のモナコGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と激烈かつ見応えのあるポールポジション争いを繰り広げた。王者を予選で0.084秒差まで追い詰め、決勝レースでも2位表彰台に上がった。今年のモナコGPでも初日は総合3番手につけていたが、予選ではその速さを再現できないまま、早々に姿を消した。


 もうひとり、Q1で姿を消した予想外の存在は、セルジオ・ペレス(レッドブル)だった。FP3では5番手につけていたが、「まだまだ、やるべきこと満載だ」と、マシンの挙動にはまったく納得できていなかった。そしてQ1では2セットのニュータイヤで何度もアタックを繰り返すものの、振り返れば後ろはキック・ザウバーのみという18番手に終わった。


※追記:正式結果にて、ハースの2台がDRS設定違反で予選失格となり、アロンソは14番手、ペレスは16番手に繰り上がりとなった。


 フェルスタッペンも7番手でQ2進出と、超低速コースでのレッドブルRB20の劣勢は明らかだった。それにしても、ペレス自身は2020年にモナコGPを制しているように、本来は市街地コースが得意なドライバーだ。それが去年の予選Q1でクラッシュし、それ以降のレースも低迷したことで、すっかり苦手意識が染みついてしまったのだろうか。


 今季のペレスは第6戦マイアミGPまでは表彰台にコンスタントに上がり、チーム上層部の評価も上々だった。しかし前戦エミリア・ロマーニャGPで予選11番手、決勝レースも8位に終わった。その挽回を期したモナコGPもQ1落ち。今後のシート争いに、多大な影響を与える予選になってしまったかもしれない。


 そんなふたりと対照的に大活躍だったのが、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)だった。Q1は8番手。Q2ではマクラーレンの2台、フェルスタッペン、ルクレールに次ぐ5番手の速さを披露し、今季初のQ3進出を果たした。そしてQ3では最終アタックのセクター3でタイムロスを喫して10番手に終わったが、この10番手という結果は大健闘というべきだろう。


 今季のアルピーヌはマシン開発に完全に失敗し、開幕戦バーレーンGPの予選ではエステバン・オコンが19番手、ガスリーが20番手だった。そこから少しずつ改良を重ね、マイアミGP以降は一発の速さにも改善を見せていた。とはいえ、エミリア・ロマーニャGPまではふたりともQ3には一度も進めず、今回のモナコGPでもオコンはガスリーに0.4秒の大差をつけられ、11番手に終わっている。


 そもそもガスリーはモナコが大の得意で、過去モナコでの4戦で予選Q3に進めず、入賞もできなかったのは2022年のみ。残る3戦はいずれも、予選トップ10圏内からスタートし、しっかりとポイントを獲得している。もちろんレースは何が起きるかわからないが、この週末がガスリーの今季初入賞となる可能性は十分にあるだろう。

2024年F1第8戦モナコGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

2024年F1第8戦モナコGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

2024年F1第8戦モナコGP Q1終了直後のセルジオ・ペレス(レッドブル)



(取材・文 柴田久仁夫)


レース

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1位マックス・フェルスタッペン437
2位ランド・ノリス374
3位シャルル・ルクレール356
4位オスカー・ピアストリ292
5位カルロス・サインツ290
6位ジョージ・ラッセル245
7位ルイス・ハミルトン223
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ70
10位ピエール・ガスリー42

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム666
2位スクーデリア・フェラーリ652
3位オラクル・レッドブル・レーシング589
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム94
6位BWTアルピーヌF1チーム65
7位マネーグラム・ハースF1チーム58
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー4

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