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【F1第3戦決勝の要点】“ペレスになら届くかも”とライバルは認識。王者不在でセカンドドライバーの重要性が顕在化

2024年3月24日

 F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が43戦ぶりのリタイアを喫した一方で、チームメイトのセルジオ・ペレスは、フェラーリ、マクラーレンの4台に届かず、5位に終わった。予選での走行妨害による3グリッド降格ペナルティを受けて6番手からのスタートだったこと、レース中にフロア下にダメージを負ったためにペースが伸びなかったことなどを考慮すれば、精一杯の結果という評価もあろう。


 しかし予選でのペレスは、フェルスタッペンから0.359秒落ちの3番手だった。たとえ相手がフェルスタッペンとはいえ、同じマシンを駆るチームメイトとの差がコンマ3秒以上というのはあまりに大きすぎる。


 ペレスはザウバー時代から決して一発の速さに優れたドライバーではなく、むしろレースでしぶとく結果を出すタイプだった。だとしてもレッドブル移籍以来の47戦で、ポールポジションはわずか3回、フェルスタッペンとフロントロウに並んだのは4回しかない(うち2回は3番手からの繰り上がり)。その間にフェルスタッペンは23回のポールを獲得してきた。レース結果だけでなく、一発の速さでも大きな差をつけられていることは明らかなのだ。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第3戦オーストラリアGP予選 セルジオ・ペレス(レッドブル)


 今季これまでの2戦も、予選は5、3番手だったが、レースではフェルスタッペンに次ぐ2位表彰台に上がって、なんとか面目を保ってきた。しかしレース内容はといえば、開幕戦バーレーンGPはカルロス・サインツ(フェラーリ)が2秒6、第2戦サウジアラビアGPはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が5秒まで迫った。ともに3位表彰台に終わったものの、ペレスは十分に射程圏内だった。


「今季もレッドブルは確かに速い。しかしフェルスタッペンには敵わなくとも、ペレスなら」というのが、フェラーリドライバーふたりの共通認識ではないか。そしてそれが今回のフェルスタッペンのリタイアで、図らずも現実のものになったと言える。


「王者レッドブルの最大の弱点は、No.2ドライバー」とよく言われる。首脳陣もそれを十分に認識し、来季以降もペレスを起用する意向はなさそうだ。しかし後任最有力のはずだったダニエル・リカルド(RB)は、低迷から脱却できずにいる。となると、そのリカルドを圧倒する角田裕毅(RB)がレッドブルに昇格するのか。今回のような活躍を続ければ、その可能性は十分に出てきそうだ。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第3戦オーストラリアGP決勝 セルジオ・ペレス(レッドブル)

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第3戦オーストラリアGP セルジオ・ペレス(レッドブル)



(取材・文 柴田久仁夫)


レース

9/19(金) フリー走行1回目 17:30〜18:30
フリー走行2回目 21:00〜22:00
9/20(土) フリー走行3回目 17:30〜18:30
予選 21:00〜
9/21(日) 決勝 20:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

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