最新記事
- 元F1ドライバーのステファン・ヨハンソン、現...
- “ピアストリの復調”が左右するマクラーレンの...
- 松田次生のF1目線:メンタル優位はノリス。走...
- 2025年F1第21戦サンパウロGP TV放送&タイム...
- 「我々は急いでいない」ラインアップ決定を遅...
- クラッシュゲート裁判:エクレストンの弁護士...
- F1の全10チームが財務規則の遵守証明を受け取...
- アストンマーティンの最新書類に見えるストロ...
- 2026年のF1シートを逃したドゥーハン、FIA F2...
- 首位脱落ピアストリ不振の背景。レッドブルの...
- ルクレールがアレクサンドラさんとの婚約を発...
- ウイリアムズ、来季『アトラシアン・ウイリア...
【開幕前テストの要点/3日目】リザルト以上に感じたチーム勢力図。打倒レッドブルの最右翼はどこか
2024年2月24日
F1開幕前のプレシーズンテストが終了した。新車が走ったのはわずか3日間、通算24時間足らずであり、手の内をあえて隠したり、逆に実力以上の速さを見せたりしたチームもあったことだろう。なので本当の力関係は、まだまだ見えにくい。
とはいえ王者レッドブルが頭ひとつ抜け出ているのは、ほぼ確実と言っていいのではないか。去年22戦21勝を誇ったRB19の進化形に安住せず、まったく違うコンセプトに挑戦した新車RB20は、何よりもスムーズな挙動が印象的なマシンだ。バンピーな路面でのブレーキングや、横風が吹くコーナーの侵入でも、バランスを崩すことなく走り抜けていく。
ただしマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と比較すると、チームメイトのセルジオ・ペレスは一発のタイム出しもロングランで安定してペースを揃えることにも、苦労しているように見えた。それが開幕後も続くようだと、今季もレッドブルはフェルスタッペンが孤軍奮闘する状況になるかもしれない。
3日間のタイムシートだけを見れば、レッドブルの最大の対抗馬はフェラーリということになる。2日目、最終日と、カルロス・サインツとシャルル・ルクレールが最速タイムを叩き出し、「一発が速いフェラーリ」は今年も健在のように見える。
とはいえ、ふたりのタイムは、ともにC4タイヤでのもの。対するレッドブルふたりのベストタイムは、C4より硬めのコンパウンドのC3タイヤを履いてのものだった。ピレリによれば、C3とC4のペース差はコンマ6秒前後。2日目の首位サインツは2番手ペレスにコンマ7秒以上速かったものの、最終日の首位ルクレールは4番手フェルスタッペンをコンマ4秒しか引き離せていない。同じC3だったら、フェルスタッペンの下の順位だった可能性がある。
何より、フェラーリふたりの限界領域でのドライビングはステアリングの修正が多く、マシンが小刻みにバウンシングしているのを無理やりねじ伏せている印象だ。これではタイヤに優しくないのは自明で、実際ロングランでのラップタイムの落ち方はレッドブルよりも顕著だった。
テスト後のドライバーコメントは当たり障りのないものに終始し、否定的な言葉は極力避けるのが普通だ。しかしたとえばルクレールは総合トップタイムでテストを終えたにもかかわらず、「1年前よりマシンの感触がいいのは確かだが、どのレベルの戦闘力にあるのかはまだわからない」と、かなり率直に心情を吐露している。
フェラーリとともにレッドブル追撃の役割を担うはずのマクラーレンにしても、ランド・ノリスは、「これからやることは、まだまだたくさんある」と語る。「やるべきことは多い」というのは公式コメントでのドライバーの常套文句のひとつだが、要は現時点でのマシンの出来に満足していないということだ。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)はもっと率直で、「やるべきことは多いし、まだ目指すところに到達できていない」と語り、さらに「テストでそうなるだろうことはわかっていた」とまで言っている。噂で流れているように、ハミルトンのフェラーリへの電撃移籍は、今季のメルセデスマシンの戦闘力のなさ、開発陣への落胆ゆえだったのだろうか。

(Kunio Shibata)
関連ニュース
| 10/25(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 10/26(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 10/27(月) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 357 |
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 356 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 321 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 258 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 210 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 146 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 97 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 41 |
| 10位 | アイザック・ハジャー | 39 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 713 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 356 |
| 3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 355 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 346 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 111 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 69 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 62 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 60 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


