ストロールがF1カタールGPでの行為を謝罪。FIAは正式な警告を発し、不正行為と身体的な嫌がらせへの厳しい姿勢を示す
2023年10月14日
アストンマーティンのランス・ストロールが、F1カタールGPの週末にFIAの規則に違反した疑いによって調査を受けた後、FIAに対して謝罪したことが明らかになった。FIAはストロールに対し、書面による警告を送った。
ストロールは、カタールGP金曜予選で17番手にとどまり、Q1で敗退、ガレージに戻ってきた後、ステアリングホイールを車外に放り投げた。その後、トレーナーであるヘンリー・ハウを押しのけた様子も映像でとらえられている。ドライバーは計量に向かう際にピットレーンを通ることが義務付けられており、ハウは規則に従って、ストロールをFIAのガレージに連れて行こうとしていたが、ストロールは彼を突き飛ばすようにして振り切り、ガレージ裏に向かった。
予選後、F1のインタビューに応じたストロールは、フラストレーションを抑え切れない様子で、3つの質問に対し数個の単語しか返さずに、非常に短い受け答えの後で、その場を立ち去った。
その後、FIAのスポークスパーソンは、「FIAコンプライアンス・オフィサーは、カタールグランプリ中にFIAの規則、ポリシー、手続きに違反した可能性のあるいくつかの出来事に関して、ランス・ストロールと話し合いを行っている」とコメントした。
FIAは具体的にストロールのどの行為が対象であるかを明らかにしていないが、予選後の一連の振る舞いのなかに問題があったと推測されている。
その後、FIAは、ストロールから謝罪を受けたこと、FIAからストロールに対して書面による警告を送ったことを明らかにした。さらにFIAは、不正行為、身体的な嫌がらせを容認しないという強い姿勢も示した。
「FIAコンプライアンス・オフィサーは、2023年FIA F1カタールGP中の行為に関して、ランス・ストロールから謝罪を受けたことを確認する」とFIAスポークスパーソンがコメントしたと、10月13日、『Sky Sports』『BBC』などが伝えた。
「コンプライアンス・オフィサーは、この謝罪に留意し、書面による警告を発し、FIA倫理規定および、競技規則に定められたその他のFIAの倫理・行動ガイドラインの制約を受ける競技者としての責任を、ランスに思い出させた」
「FIAは、不正行為を一切容認しない姿勢を維持しており、フィジカル・ハラスメントにつながる可能性のある、いかなる行為をも非難する」
ストロールは、予選後の態度を批判された後に、フラストレーションがたまっていたことを認めるとともに、ハウとの関係には問題はないと主張。アストンマーティン代表マイク・クラックはストロールを擁護し、アスリートが興奮している時の言動を短絡的に批判すべきではないと示唆していた。
今年、ストロールは、チームメイトのフェルナンド・アロンソとの大きなパフォーマンス差を縮められずにいる。アロンソはカタールまでの17戦全戦で予選Q3に進出、決勝では1回を除いてすべて入賞している。一方、ストロールは、この4戦Q1敗退を喫し、5戦にわたりノーポイントのレースが続いている。
(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

