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フェルスタッペンがモナコ初PP獲得。角田裕毅が今季2度目のQ3進出果たす【予選レポート/F1第7戦】
2023年5月28日
5月27日、2023年F1第7戦モナコGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季3度目、モナコでは自身初となるポールポジションを獲得した。2番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は今季2度目のQ3進出を果たし、9番手で予選を終えている。
現地時間16時(日本時間23時)、F1とともに歴史を重ねてきた伝統のモンテカルロ市街地コースを舞台に、気温25度、路面温度48度、湿度41%、快晴のもとで予選は開始された。なお、今大会ではC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、もっとも柔らかめのコンパウンドが割り当てられている。
■Q1:ペレスがクラッシュ。角田2番手でQ2進出決める
18分間のQ1では、各車アクシデントによる黄旗、赤旗中断によるアタック中断という状況を避けるべく、セッション開始早々から続々とコースイン。ポール最有力のひとりフェルスタッペンもセッション開始4分と早めのタイミングに1分13秒784をマークし、暫定首位に浮上する。
各車が1回目のアタックを終えたタイミングで、ストリートコースを得意とするペレスが、ターン1アウト側のスポンジバリアにクラッシュを喫し、Q1は残り11分12秒を残して赤旗中断となる。ペレスのマシンの回収、スポンジバリアの交換により赤旗中断は約10分間に及び、現地時間16時17分(日本時間23時17分)にQ1は再開された。
再開早々にフェルスタッペンが1分13秒038をマークし、ふたたびトップにつける。しかし、アロンソもユーズドのソフトで1分12秒886をマークし健闘。また角田も1分13秒038と、フェルスタッペンから0.2秒差という好タイムをマークする。
残り5分を切りフェルスタッペンが、自身がFP3で記録した最速タイムを上回る1分12秒644をユーズドタイヤでマーク。走れば走るほど路面コンディションが改善する中、角田がフェルスタッペンを0.002秒上回る1分12秒642をマークして、残り2分16秒時点でQ1トップに浮上し、注目を集める。
ただ、最終アタックに入ったフェルスタッペンが角田のタイムを0.256秒上回ってチェッカーを受けた。全車がアタックを終え、トップはフェルスタッペン、2番手角田、3番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、4番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、5番手ランス・ストロール(アストンマーティン)というトップ5に。
一方、Q1敗退は16番手のローガン・サージェント(ウイリアムズ)、17番手のケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、19番手の周冠宇(アルファロメオ)、そしてクラッシュを喫し最後尾のペレスという5台となった。
■Q2:角田裕毅がスーパーアタック決める
続く15分間のQ2セッションは現地時間16時36分(日本時間23時36分)に開始された。セッション開始3分というところで、フェルスタッペンが1分12秒038をマーク。その直後にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)がセクター2全体ベストを更新し、1分12秒169をマーク。0.131秒差の暫定2番手に続く。
角田は一旦アタックに入るもターン10(ヌーベルシケイン進入)でブレーキをロック。タイヤから白煙をあげてシケインをまっすぐ通過し、ピットインすることに。そんななか、アロンソが1分12秒107をマークし2番手に浮上。ただ、フェルスタッペンがついにこの週末初めて1分11秒台にタイムを入れ、1分11秒908でアロンソを0.199秒引き離す。
走れば走るほど、路面状況が好転するのはQ2も同様だった。残り5分を切り、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が暫定3番手に浮上。一方、ほぼ同じタイミングでアタックに入ったルイス・ハミルトン(メルセデス)は暫定10番手と明暗が分かれる結果に。
残り3分、地元モナコ出身のルクレールが1分12秒103をマークし2番手に浮上。続いて角田が1分12秒249というかなりの好マークし7番手に浮上する。その直後、暫定9番手につけていたランド・ノリス(マクラーレン)がターン11で左フロントタイヤをガードレールにヒット。その影響か続くターン12でアウト側のガードレールにもヒットし、ここで予選を終えることに。
フェルスタッペンがトップ、ルクレールが2番手、アロンソが3番手でチェッカー。角田は9番手で今季2度目、モナコでは初めてとなるQ3進出を決めた。一方、11番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、12番手ニック・デ・フリース(アルファタウリ)、13番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、14番手ストロール、15番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の5台がQ2敗退となった。
■Q3:タイム更新合戦。フェルスタッペンがモナコ初PP獲得
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。真っ先に好タイムをマークしたのは1分12秒102のフェルスタッペン。しかし、路面コンディションの向上に伴い、アロンソが1分11秒706でトップに浮上。2番手にサインツ、3番手にルクレール、4番手ラッセルと4台が最初のアタックで1分11秒台に突入する。
残り6分を切り、Q2終盤でクラッシュを喫したノリスのマシンの修復が完了し、ノリスはコースインを果たした。一方、フェルスタッペンも再度アタックに入り、残り4分30秒時点で1分11秒654。5周走ったユーズドタイヤでアロンソを0.052上回ることに成功した。
残り3分のところでエステバン・オコン(アルピーヌ)が1分11秒553と、フェルスタッペンを0.101秒上回る強烈なタイムを叩き出し、暫定トップに浮上する。ただ、残り2分を切りルクレールが1分11秒471でトップに浮上。それをアロンソが1分11秒449で上回り、アストンマーティンF1のスタッフが歓喜の雄叫びを上げる。
ただ、最後のアタックに臨んだフェルスタッペンがセクター1&2で出遅れるもセクター3で僅かにガードレールに接触しつつ、大幅なタイムアップを果たし、1分11秒365という脅威のタイムをマーク。アロンソを0.084上秒回り、通算23度&今季3度目、そしてモナコでは自身初となるポールポジションを掴み取った。
以下、暫定結果は2番手にアロンソ、3番手にルクレール、4番手にオコン、5番手にサインツ、6番手にハミルトン、7番手にガスリー、8番手にラッセル、9番手に角田、10番手にノリスとなった。
なお、ルクレールに関しては意図せずノリスのアタックを妨害した可能性が示唆されている。2023年F1第7戦モナコGP決勝は、5月28日の日本時間22時にスタートを迎える。
追記:正式結果が発表となり、ルクレールは3番グリッドから3グリッド降格となることが決まった。
(Takahiro Kawano / autosport web)
12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
12/7(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |