ラルフ・ファーマンが今年のワールドシリーズｂｙニッサンへの参戦を決めた。所属チームは過去２シーズンのチャンピオンチーム、ガボール・コンペティションだ。
ジョーダン残留の可能性がなくなった後、ファーマンは同じ英国人のジャスティン・ウイルソンと同様、大西洋を渡ってチャンプカーシリーズ参戦を目指すものと思われていた。実際、ファーマンの名はデイル・コイン・レーシングの候補のひとりにも挙げられていたのだが、最終的に彼はリカルド・ゾンタとフランク・モンタニーの２人のチャンピオンの後を受け継いで、ワールドシリーズｂｙニッサンのタイトルを狙うことに決めた。
ファーマンは今週末ハラマで開かれるオープニングラウンドで、「ゼッケン１」のマシンを駆って同シリーズにデビューする。
「ガボール・コンペティションに加わることができてうれしい。彼らはフォーミュラ・ニッサン・ワールドシリーズで３年連続のタイトル獲得を狙っているチームだからね」と、ファーマンはスペインへ旅立つ直前に語った。「ここ何年間か、チームはこの選手権を完全に支配してきた。僕としては、今週末の開幕戦前に準備をする時間はほとんどなかったが、チーム側の準備は十分とわかっているから安心だ」
ファーマンは、前任者のゾンタとモンタニーのようにこのシリーズでチャンピオンを獲得すれば、グランプリ復帰の道が開かれる可能性もあると考えている。この２人はその後、それぞれＦ１でトヨタとルノーのリザーブドライバーに起用されているからだ。
「ニッサン・ワールドシリーズは、Ｆ１以外で高い評価を受けている数少ない選手権のひとつだ。このドライブをオファーされたことは、僕のキャリアの大きな後押しになる。ガボール・コンペティションとスポンサーのメイゼル・グループに感謝したい」
パンターノもミナルディ狙い
