今年F1でのシート争いに敗れたジャスティン・ウイルソンが今季チャンプカーシリーズに出場することがマイジャック・コンクエスト・レーシングから正式に発表された。
ウイルソンは、開幕戦が約3週間後に迫る中、今季マイジャック・コンクエスト・レーシングと契約し、カーナンバー34のローラ・コスワースをドライブすることになった。
「チャンプカーに出場することになって、すごく興奮している」とウイルソン。「F3000でタイトルを取った2001年から視野に入れていたんだ。常に評価してきたシリーズだし、いいタイミングがきたら参加したと思っていた。今がその時というわけだ」
「レースとは素晴らしいものだと思っている。僕はレースと共に育ったんだからね。母国イギリスでは昔からカートのレースをしたよ。レースで大事なのは、サーキットで互いに戦い、ベストを尽くすことだ。それができることを楽しみにしているよ。腕のいいドライバーを相手に戦い、コンペティションを楽しみたい」
ウイルソンは2001年のFIA F3000で11戦中3勝プラス7回の表彰台を獲得してチャンピオンとなった。これはファン−パブロ・モントーヤの年間表彰台記録および得点記録を破るものだった。
「ジャスティンはあらゆるカテゴリーで豊かな才能を発揮し、優勝経験を持ったドライバーだ」とコンクエスト・チームの共同オーナー、エリック・バシェラートは語る。「2001年にはノルディック・レーシングでF3000を制したが、現在ウチのチームマネージャーのクリス・モウアーが、当時ノルディックのチームマネージャーとジャスティンのエンジニアを務めていた。その経緯もあって、今回彼と一緒にできることになった。ジャスティンの加入と共に、ローラシャシーを使用することになり、来るシーズンが楽しみだ。安定して競争力を発揮できるだろう」
ウイルソンが駆る34番のローラは、なじみの赤と黄色のカラーリングとなる。コンクエストは今季2台体制で参戦する計画で、ふたりめのドライバーについては追って発表される予定。