来季ウイリアムズへの移籍の可能性がうわさされるマーク・ウエーバーだが、英インディペンデント紙によれば、もはや彼の移籍は確定的で、問題は“彼が誰と組むか”だとしている。
去年のパフォーマンスから注目を集めていたウエーバーは、マレーシア予選ではミハエル・シューマッハーに続く2位を獲得するという快挙を成し遂げ、レースで結果は残せなかったものの、いまや来季のウイリアムズのドライバー候補の筆頭といえるだろう。
ウエーバーにF1デビューのチャンスを与えたミナルディのボス、ポール・ストッダートは、ウエーバーはワールドチャンピオンの器だと語る。
「マークはF1のことしか頭にないんだ」とストッダート。「才能に関しては、彼はフェルナンド・アロンソに匹敵するものをもっている。ふたりは私が共に働いたドライバーの中で抜きん出ている」
「もしウエーバーがウイリアムズに行ったら、ワールドチャンピオンになるだろう。ラルフ・シューマッハーとファン−パブロ・モントーヤは、ささいなことをとやかく言っては自分で自分の足を引っ張るようなことになりがちだが、マークがあのチームに入ったら、すぐさまうまくチームからのサポートを取り付けることだろう。フェルナンドは当然私が出会った中で最も才能のあるドライバーだが、マークは総合的にパッケージとして完璧だ」
しかし、ジャガーが黙って彼を手放すものだろうか?
ジャガーのボス、トニー・パーネルはこうコメントしている。「私は、マークとミハエル・シューマッハーはキャラクター的にかなり似通っていると思う。彼はいつかワールドチャンピオンになるだろうね」
「彼を手放すつもりはないよ。でも、他人が強く欲しがるものを持っているというのはいいものだね」
昨年末、モントーヤが2005年からマクラーレンに移籍すると発表して以来、ウエーバーはウイリアムズのドライバー候補のひとりとみなされてきている。他にうわさに上っているのは、ジェンソン・バトン、デイビッド・クルサード、そしてIRLチャンピオンのスコット・ディクソンだ。