４月４日、Ｆ１カレンダー中最新のトラックで第３戦バーレーンＧＰが開催される。このグランプリの祝典イベントで、ジャン・アレジがファン・マヌエル・ファンジオのメルセデスベンツＷ１９６をドライブすることになった。
　Ｆ１スターからＤＴＭメルセデスドライバーに転身したアレジ。バーレーンのサイク・ハマド・ビン・イサ・アル・カリファ国王も出席するこのイベントでは、最新市販車のスポーツカー、メルセデスベンツＳＬＲマクラーレンも走らせる予定だ。
　１９５４年のフランスＧＰでデビューしたＷ１９６は続く５５年まで、ファンジオと当時新人のスターリング・モスのドライブにより計９勝を挙げてライバル勢を圧倒した。４輪駆動で４００馬力を産む新型車を造る計画もあったが、１９５５年ル・マンでの大事故により、新型車は日の目を見ないまま同社はモータースポーツ撤退という急転直下の事態となった。ファンジオはしかし同年のタイトルを獲り、また当時の通算勝利記録にあと２つというところまで迫った。現在、通算勝利数の記録は、メルセデスの最大のライバル、ミハエル・シューマッハーが去年更新し、保持している。

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