オーストラリアGPで、2004年F1シーズンを手堅くスタートしたザウバー・ペトロナスチーム。今度は、チームがホームイベントと呼ぶ、セパンでの“ペトロナス・マレーシア・グランプリ”に臨む。
今年一新されたドライバーラインナップのふたり、ジャンカルロ・フィジケラとフェリペ・マッサは、オーストラリアGPを終えてすぐにマレーシアへ向かった。まずは、理学療法士のジョゼフ・レベラーと共にフィットネス・キャンプを行った後、チームとイベントを結びつける広報活動に入った。
F1で124戦のレース歴を持つフィジケラは、マレーシアGPには全回参加しており、毎年、クアラルンプールに行くのを楽しみにしているという。
「セパンは、とてもチャレンジングなコースで、だからこそ僕はとても気に入ってるんだ。でも、気温については、あんまり好きじゃない。僕には暑すぎるよ!」と、フィジケラは語った。
「セパンは肉体的にとても厳しいコースなんだ。たいていのコーナーは高速だ――少なくとも3分の1はそうだよ。だから、Gフォースで首と肩の筋肉にかなりの負担がかかる。とはいえ、メルボルンでのマシンの調子からして、僕は楽観的だ。僕らのパッケージは、セットアップを学ぶにつれて、常によくなっていっているんだ」
チームメイトのマッサは、マレーシアでレースをしたのは過去に1度だけだ。去年はフェラーリのテストドライバーを務めていて出場しなかったため、今年ふたたびドライブするのを楽しみにしている。
「前に、ザウバーのドライバーだった時、クアラルンプールをしっかり見て回れてラッキーだった。だから、またあそこへ行くのをすごく楽しみにしているんだ。去年は行けなくて残念だったよ」とマッサ。
「セパンはとてもいいサーキットだ。僕は、あのコースのチャレンジングなところが大好きだ。それにもちろん、2002年に6位でフィニッシュして、チャンピオンシップの初ポイントを記録したという、いい思い出もある。高速コーナーや素早く方向転換しなきゃならないところがたくさんあって、僕はそれが好きなんだ。メルボルンほどブレーキにキツくはない。もっと流れるようなコースだからね。でも、とても暑くなるからいいタイヤが必要だし、いいシャシーのバランスも必要だ。あそこでドライブするのは、本当に大好きだよ」
「僕が前回あそこでドライブしたC21と、今度のC23を比較することはできない。F1はたった2年でもものすごく進歩するから、世界が違ってしまっているんだ。C23はあのサーキットにとてもよく合うと思う。僕らのセットアップ作業が、実を結び続けているからね」