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レッドブル&HRC密着:「周回を重ねるにつれグリップが失われた」マシン自体に問題か。失速の原因はタイヤ選択以外にも

2022年11月13日

 F1第21戦ブラジルGPのスプリントの勝敗を分けた直接の原因は、スタート前のタイヤ選択だった。多くのドライバーがスプリントでソフトタイヤを装着したのに対して、レッドブルとマックス・フェルスタッペンはミディアムタイヤを選択した。スタートでミディアムを選択したのは、フェルスタッペンとニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だけだった。


 一般的にソフトはミディアムよりもグリップ力が高く、ミディアムはソフトよりも持久力があると言われている。したがって、2番手のフェルスタッペンがスタートで3番手以下のミディアム勢を抑えれば、あとはポールポジションからスタートするケビン・マグヌッセン(ハース)さえとらえれば、優勝する可能性は高いと考えられた。


 それは決してレッドブル陣営の思い込みではなく、3番手からスタートするジョージ・ラッセル(メルセデス)もスタート直前に、斜め前のフェルスタッペンがミディアムタイヤを履いているのを見た時、同じように考えていた。


「マックスがミディアムタイヤでスタートするとわかったときは、スタート直後の1コーナーで彼の前に出なければ、それ以降は抜くのは難しいと思っていた。だから、彼のミディアムタイヤが温まる前にできるだけオーバーテイクを試みようと考えたけど、うまくいかなかった。しばらくして、彼のタイヤがある程度温まったので、(フェルスタッペンに)逃げられると思い、2番手でフィニッシュできれば上出来だと考えていた」


 スタートで2番手のポジションを死守したフェルスタッペンは、3周目の1コーナーでポールポジションからスタートしたマグヌッセンを抜いてトップに立つ。この瞬間、ミディアムを選択したフェルスタッペンに軍配が上がったと誰もが考えた。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第21戦ブラジルGPスプリント マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 しかし、ソフトを履いたラッセルが徐々にペースアップしていったのに対して、フェルスタッペンのペースは伸びていかなかった。


「タイヤが比較的新しかった序盤はまだよかったけれど、周回を重ねるにつれてグリップが失われていった。せっかくミディアムタイヤを選択したのに、どういうわけか、その長所を引き出せなかった」(フェルスタッペン)


 10周目からラッセルにDRS圏内に入られたフェルスタッペンは、12周目からラッセルとテール・トゥ・ノーズのバトルを開始。何度もブレーキングでラッセルを抑えてトップを死守していたフェルスタッペンだったが、15周目のバックストレートでオーバーテイクされてしまった。


 その後、カルロス・サインツ(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)にもオーバーテイクを許したフェルスタッペンは、4番手でチェッカーフラッグを受けた。


 敗因がタイヤ選択にあったことは否定できないが、スプリントでの失速の原因がタイヤ選択だけではなかったことは、レース後のフェルスタッペンのコメントを聞けば、わかる。


「タイヤ選択だけが原因ではないことは、チェコ(セルジオ・ペレス)がハミルトンをとらえられなかったことでもわかる。僕達のクルマ自体に問題がある。その分析ができなければ、日曜日のレースではさらに後ろからオーバーテイクされてしまうだろう」


 予選後、マシンの基本的なセットアップは変更できないが、まったく変更できないわけではない。可能な範囲で可能な限りの対策を施して、日曜日のレースで逆襲してほしい。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第21戦ブラジルGPスプリント セルジオ・ペレス(レッドブル)



(Masahiro Owari)


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1位マックス・フェルスタッペン437
2位ランド・ノリス374
3位シャルル・ルクレール356
4位オスカー・ピアストリ292
5位カルロス・サインツ290
6位ジョージ・ラッセル245
7位ルイス・ハミルトン223
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ70
10位ピエール・ガスリー42

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム666
2位スクーデリア・フェラーリ652
3位オラクル・レッドブル・レーシング589
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム94
6位BWTアルピーヌF1チーム65
7位マネーグラム・ハースF1チーム58
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
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