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接戦を制したラッセルが逆転でトップフィニッシュ。決勝はメルセデス勢が最前列からスタートへ【スプリントレポート/F1第21戦】

2022年11月13日

 2022年F1第21戦ブラジルGPのスプリントが行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップでフィニッシュした。2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は16番手だった。


 ブラジルGPのスプリントレースは、完全ドライ路面で行われた。現地時間午後4時半の時点で天候は晴れ、気温22.9度、路面温度35度のコンディション。


 このレースでの最大の注目ドライバーは、大波乱の予選を制してキャリア初ポールポジションを獲得したケビン・マグヌッセン(ハース)だ。昨日のちょい濡れ路面で最速だっただけでなく、スリックタイヤで走ったスプリント直前のFP2でも9番手の速さを見せている。


 スタートタイヤは2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と16番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がミディアムを選択。彼ら以外の18台は、ソフトを履いた。FP2でのロングラン、そしてスタート時点での路面温度が低いことが、ソフトが大勢を占めた理由か。


 マグヌッセンがホールショットを決めて、首位を堅持。フェルスタッペン、ラッセル、サインツ、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ハミルトンが続く。フェルスタッペンはタイヤの温まりに苦労しているのか、ラッセルに何度も並びかけられ、辛くもしのいでいる。後方ではハミルトンがオコンをかわして6番手に上がった。


 3周目、ようやくペースを取り戻したフェルスタッペンがターン1のブレーキングでマグヌッセンをかわし、首位に立った。4周目には、ラッセルもマグヌッセンをパス。そしてハミルトンはノリス、マグヌッセンを次々にかわして、4番手に。ハミルトンとラッセルが最速タイムを出し合い、メルセデスが速さをアピールしている。


 チームメイトのオコンに露骨なブロックを受けたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、フロントウイングを破損。最下位に転落した。オコンもダメージを受けたのか、10番手に落ちている。


 アストンマーティンのチームメイトバトルも熱い。11番手のランス・ストロールが、背後に迫るセバスチャン・ベッテルに幅寄せ。コースオフして土煙を上げたベッテルは、次の周回で抜き去って行った。ストロールの行為は危険な動きと認定され、10秒ペナルティを科された。


 首位フェルスタッペンのペースが伸びない。一時はラッセルに1秒以上の差をつけたが、11周目にはコンマ2秒まで迫られてしまう。特に最終コーナーからの立ち上がりが鈍く、ストレートでスリップに入られ、S字でしのぐことが続いた。しかし14周目の裏ストレートで、ついに首位を明け渡した。フェルスタッペン自身は、「どこかでデブリを拾った」と、訴えている。


 後方ではハミルトンも、3番手サインツを激しく追う。しかしその間にサインツはフェルスタッペンの1秒以内まで追い付き、3台が一団に。すぐにサインツがフェルスタッペンを抜き去り、ハミルトンも20周目のメインストレートでかわして行った。これでフェルスタッペンは、4番手まで後退した。


 24周を走り切って、ラッセルがトップでチェッカーを受けた。2番手サインツ、3番手ハミルトン、4番手フェルスタッペン、5番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、6番手ルクレール、7番手ノリス。マグヌッセンは8番手に踏みとどまり、1ポイントを獲得した。アルファタウリのピエール・ガスリーは10番手、角田は16番手だった。


 スプリントとはいえ、ついにメルセデスドライバーが今季初めてレースを制した。サインツはエンジン交換で5グリッド降格が決まっており、明日の決勝レースはラッセル、ハミルトンがフロントロウを占める。今季初勝利に向けて、最高の環境が整った。

2022年F1第21戦ブラジルGP スプリント
2022年F1第21戦ブラジルGPスプリント 首位ジョージ・ラッセル(メルセデス)、2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)



(Kunio Shibata)


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ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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