10日、イタリアのミサノでヨーロピアン・ミナルディが、2004年のニューマシンの初走行を行った。
昨年型のPS03の発展型であるミナルディPS04Bをドライブしたのは、ゾイト・バウムガルトナー。バウムガルトナーは64周を走行し、1分11秒080をマーク。このタイムは2002年にチームがここで記録したベストタイムを2秒5も更新するものだ。
「今日のテストはうまくいったよ」とバウムガルトナー。「午後に午前中のベストタイムを更新できるかもと思ったけどね。ニューマシンの挙動には満足している。先月バレンシアでテストしたPS03より、ドライビング性能が向上している。ドライビングにもチームのスタッフたちにも、ますますなじんでこられてうれしいよ」
チームマネージャーのマッシモ・リボラはこう語る。「今日のテスト結果には満足している。空力やタイヤ評価などテクニカルプログラムをすべて予定どおり行うことができた」
「膨大な量のデータを集めることができた。今後のニューマシンの開発作業にこれは間違いなく役立つ。ゾイトは素晴らしい仕事をした。ミナルディのテクニカルスタッフは彼の仕事ぶりに感心しているよ。速さも安定性もある」
チームボスのポール・ストッダートは、こうコメントした。「今回はニューマシンのシェイクダウンテストにすぎなかったのだが、ゾイトのベストタイム、1分11秒080は2002年にマーク・ウエーバーがミサノで記録したベストタイムを約2秒半更新するものだった。今日のパフォーマンスとラップタイムには元気づけられる」
「ゾイトは64周をトラブルなしで走りきり、素晴らしい仕事をした。今日のタイムは700km走ったエンジンで記録したものだということも注目すべきことだ。コスワースは信頼性もパワーもあるエンジンを提供してくれ、今年の規則により必要とされる“ロングディスタンス”に十分対応できるだろうエンジンだ。ゾイトが素晴らしいタイムを出せたのは、間違いなくブリヂストンタイヤのおかげでもある。BSタイヤの性能にもとても満足しているよ」
水曜日にはジャンマリア・ブルーニがテストを引き継ぐ予定。