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波乱の予選を制したレッドブルのペレス。僅差でフェラーリ勢を下し215戦目で初ポール獲得【予選レポート/F1第2戦】
2022年3月27日
3月26日現地時間20時、2022年F1第2戦サウジアラビアGP予選が行われた。
気温は23度、路面温度は25度というコンディションで、風速は3.4mとFP3よりは弱くなった。風向きは依然としてメインストレートが向かい風でセクター2が追い風。
Q1の開始直後からハース勢やアルファロメオの周冠宇、マクラーレン勢らがソフトタイヤを履いてコースイン。Q1突破が容易な上位勢はピットに留まりコースコンディションの改善を待つが、フェラーリ勢は早々にコースインを果たした。ハードタイヤを2セット残すためソフトタイヤを3セットしか残していないメルセデスAMG勢はミディアムタイヤでQ1を戦う。
第1セクターでの温度を重視して、アウトラップ後にもう1周ビルドラップを挟んでからアタックに入るマシンも少なくない。各車ともトラフィックを警戒してステイアウトしアタックを継続していく。
中団勢がタイムを記録し、フェラーリ勢がコントロールラインを横切ろうかというタイミングでニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がターン13の入り口でリヤのグリップを失い、スピン状態のままテックプロバリアにクラッシュ。これで赤旗提示となり、フェラーリ勢は新品ソフトタイヤを1セット失う格好となった。レッドブル勢はビルドラップ中、アルファタウリ勢はアウトラップ、アルピーヌ勢とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はまだコースインをしておらず影響は最小限に留まった。
セッションは20時14分に残り11分22秒の時点から再開。上位勢は各車とも同じタイヤセットでコースに向かい、アストンマーティン勢、周ら各車、そしてメルセデスAMG勢も新品のソフトを投入する。
角田裕毅(アルファタウリ)はコースインしたもののマシンに燃料システム関係の問題を抱え、残り8分でそのままピットインを指示される。ピットガレージに戻り、チームはマシンのチェックを進める。
コース上では各車が次々とタイムを塗り替えていき、カルロス・サインツ(フェラーリ)が1分28秒855でトップに立ち、2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、6番手ボッタスと続いた。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は僚友ジョージ・ラッセルに比べセクター1で苦戦を強いられ、トップから1.680秒差の16番手。残り1分で最後のアタックに入り15番手タイムを記録するが、直後にランス・ストロール(アストンマーティン)がこれを0.087秒上回ってハミルトンは16番手でまさかのQ1敗退。4番手ラッセルには0.660秒の差をつけられた。
首位サインツから18番手まで1.688秒差にひしめく僅差のなか、17番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、18番手ニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)、19番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、角田はコースインはならず20番手で予選をQ1敗退で終えた。
Q2は20時33分に開始。各車ともQ1で使用した中古タイヤを履いてコースインし、ラッセルはミディアムで走行するが、レッドブル勢とアルピーヌ勢は新品ソフトを投入する。
まずトップに立ったのは中古ソフトのルクレールで1分28秒883。新品ソフトのペレスが0.041秒差で2番手、フェルスタッペンも0.062秒差で3番手、4番手サインツ、5番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、6番手ラッセルという上位勢となる。
アルファロメオ勢が遅れてアタックに入り、クリーンなトラックで6番手にボッタスが入る。
残り5分で各車が2回目のアタックに入るが、ミック・シューマッハー(ハース)がターン11の縁石に乗って挙動を乱し、ターン12イン側のコンクリートウォールに激しくクラッシュ。マシンは反対側のウォールまではじき返され、これでセッションは残り4分58秒で赤旗中団となった。シューマッハーは意識がありメディカルセンターを経て精密検査のため病院へメディカルヘリで搬送され、シューマッハー車はICEからギヤボックスとリヤエンドが脱落するほどの大きな損傷を負ってしまった。
コンクリートウォールが動いてしまっているほどの衝撃で、オイル処理後の清掃も含めてコース修復に時間を要することになった。
57分間のセッション中断を挟んでQ2は残り4分58秒で21時40分に再開。ターン12の出口アウト側にはまだオイル処理の跡が残る。
気温は23度、路面温度は24度とコンディションはそれほど変わらず。Q3進出を争うエステバン・オコン(アルピーヌ)、アルファロメオ勢は新品ソフトでアタックに向かい、フェラーリ勢は中古ソフトでコースインしアウトラップのタイヤ準備確認も含めQ3への予行演習を行う。フェルスタッペンを始め他のドライバーもこれに続く。
中団の各車がタイムを伸ばしていくなかで、サインツが1分29秒686までタイムを短縮し、ルクレールは0.094秒差の2番手。レッドブル勢が3番手・4番手で5番手にはアロンソ。ラッセルはミディアムタイヤで中断前に記録したタイムで10番手に入り0.033秒差で辛くもQ3進出。11番手ランド・ノリス(マクラーレン)、12番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、13番手周、14番手シューマッハー、15番手ストロールがQ2敗退となった。
Q3は21時53分に開始。1回目のランではルクレールとフェルスタッペン、アロンソだけが新品のソフトを履き、ペレス、ボッタスはピットガレージで待機しアタックのタイミングを1分半、ラッセルは2分半ほどずらして新品ソフトでコースへと向かう。
1回目のアタックではサインツが1分28秒402でトップに立ち、0.044秒差でルクレールが2番手、0.152秒差でペレスが3番手につける。フェルスタッペンはタイヤのグリップを引き出すことができず0.837秒差で6番手となり、4番手オコン、5番手アロンソとなった。さらに遅れてアタックしたラッセルが5番手、そして計測2周目でボッタスが6番手に飛び込んだ。
残り4分で各車が最後のアタックへ向かう。ルクレールが1分28秒225でトップに立ち、サインツは自己ベストを更新できず。これでルクレールがポール獲得かと思われたが、ペレスがセクター2と3でベストを更新して1分28秒200を記録し、0.025秒差で自身初のポールポジションを獲得してみせた。
フェルスタッペンは最後のアタックでもタイヤグリップを上手く引き出せず0.261秒差の4番手。5番手オコンはシューマッハーと同じくターン11の縁石に乗って挙動を乱すがなんとかこらえ、6番手ラッセル、7番手アロンソ、8番手ボッタス、9番手ガスリー、10番手マグヌッセンという予選結果となった。
(Mineoki Yoneya)
11/29(金) | フリー走行 | 22:30〜23:30 |
スプリント予選 | 26:30〜27:14 | |
11/30(日) | スプリント | 23:00〜24:00 |
予選 | 27:00〜 | |
12/1(日) | 決勝 | 25:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |