先日、ＢＡＲで過ごした数シーズンについてコメントしたジャック・ビルヌーブが、カナダの報道陣に対して、来年はＦ１に出場しないとしても残念だとは思わないだろうと語った。
　ジャガー、ジョーダン、あるいはミナルディのいずれかの空席に納まる可能性もなくなってはいないものの、ビルヌーブは来年のＦ１でのシートを積極的に探しているわけではないことを認めた。そして、もしＦ１との関わりがなくなったとしても、決して悲嘆に暮れてすごすつもりはないという。
　モントリオールのラ・プレッセ紙によると、クレイグ・ポロックの冬の別荘があるビラールのスイス・スキー・リゾートで、１０人のジャーナリストをディナーに招いたビルヌーブは次のように語った。
「僕のレースキャリアは終わりを迎えた可能性が高いね。でも、僕はそのことをわりと気楽に受け止めている。正直なところ、僕の中のある一部分は、必ずしもＦ１のパドックに戻りたいと思っているわけでもない。あそこには失って残念だと思うようなものは何もないし、（Ｆ１に関わらなくても）僕は退屈はしないと思う。以前にやっていたことを、そのころよりもっと熱心にやってみるつもりさ。まずたっぷりスキーを楽しむだろうし、音楽なんかもきちんと習ってみたいんだ」
「僕にとってレースは必要不可欠なものじゃない。たとえばスキー用品の買い物だって、レースと同じくらいのアドレナリンの放出と激しい競争が楽しめるのさ！　もし車に乗って過ごしたいと思えば、いつだってサーキットを借り切って仲間と走ることができる。こっちから金を払ってジャガーに乗るよりも、その方がずっとマシに違いないさ、そうだろう？」

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