CARTとIRLで多大な成功を収めてきたチーム・ペンスキーのボス、ロジャー・ペンスキーが、エディ・ジョーダンのチームに出資するという形でF1に復帰するとのウワサを自ら否定した。
ジョーダンはかねてよりチームの株式の一部を売却したいと考えており、最近ではチームから手を引いたウォーバーク・ピンクスに代わって母国アイルランドの投資コンソーシアムの出資を受け入れている。だが、彼はチームを完全に手放すつもりはないとも明言し、実際チームへの出資に関するすべての契約には、彼が代表としてチームに残ることを認めるとの条項が含まれているらしい。
ラルフ・ファーマンと共にマカオを訪れた後、ジョーダンは極東のいくつかのスポンサー候補と話し合いを持つと語っていた。その一方で、彼は若いロシア人ドライバー、ビタリー・ペトロフや、チェコ人のヤロスラフ・ヤニスらをテストに招いており、最近では出資者探しの重点をかつての“鉄のカーテン”の向こう側にシフトつつあるとも言われている。
だが、ペンスキーにまつわるウワサは、もはやほとんど実現の可能性がなくなったと見ていいだろう。他ならぬペンスキー自身が、そうした状況に対するコメントを寄せているからだ。
「F1へ復帰するという計画はまったくない」と、週末にスピードチャンネルの番組「ウインド・トンネル」に出演した彼は語った。「エディ・ジョーダンとは、ジル・ド・フェランのことについて、彼がF1に興味を持っているかもしれないという話をした。だが、話したのはそれだけだ。たぶんそこから話に(ペンスキーがジョーダンに出資するという)尾ヒレが付いたのだろう」
「もちろんジルもまだ何も決めていないようだし、彼はたぶんF1には関わらないと思う。私たちも現時点で再びF1をやることには関心を持っていない」