最新記事
- アルピーヌがコラピントとリザーブドライバー...
- F1ベルギーGPの契約を複数年延長。2026、2027...
- 元F1チーフテクニカルオフィサーのシモンズが...
- F1での2年目を終え成長を実感するピアストリ...
- アディダスがF1に進出。プーマに代わり、メル...
- 新F1チーム、キャデラックのフリーテスト期間...
- 旧型車を使用するテストの規則が変更に。フィ...
- ロレックスの後継として、高級時計メーカー『...
- 2026年のF1復帰を目指す周冠宇、候補チームの...
- フェラーリとアストンマーティンはEV製造中/...
- レッドブルのマルコ、ローソンには「予選でも...
- マーティン・ブランドルがOBE勲章を受勲。グ...
2022年F1技術レギュレーションを画像で解説(1)バトル促進のための空力革命。乱流対策で導入された新フロア
2022年2月8日
FIA(国際自動車連盟)が総力を結集して研究・実験を続けた2022年の技術レギュレーションは、F1マシンの様相を一変させた。彼らの第一の目的は、オーバーテイクの促進だった。F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが、変更点がより理解しやすいよう、豊富な写真と図解で解説する。
(2022年のマシン下部は2本のトンネルが通り、ベンチュリー効果を発揮する。それに対して2021年マシンはフラットボトムのフロアで、下面のダウンフォース発生を制限していた)
■オーバーテイクを容易にするためになされた空力革命
現代のF1マシンは、空力至上主義と言っていい。それがどこまで行き着いてしまったのか、去年の技術レギュレーションの変更が何をもたらしたかを見れば十分だろう。フロアを少し削っただけで、2020年にメルセデスが持っていた圧倒的アドバンテージがなくなってしまったのだ。すでにそれ以前からF1マシンは、乱気流の発生度合いが大きくなっており、後続マシンが先行車に追従することはほぼ不可能になっていた。
ドライバーから繰り返し指摘されてきたこの問題を改善するため、FIAとFOMは、車体のボリュームを簡素化し、エアロダイナミクスの創造性をより厳しく管理することで、オーバーテイクを容易にするレギュレーションを起草したのである。
そのためにレギュレーション策定者は、主に2点の実現に注力した。ひとつは新型F1マシンの乱流発生を抑えること。とはいえ完全になくすことは不可能だ。そのため先行車に接近しても、乱流の影響をできるだけ受けにくくすることが2点目だった。その結果できあがったのが、160ページに達する新技術規約だった。
■フラットボトムからダブルトンネルへ
ダウンフォースを発生させる空力パーツの中には、比較的乱流を発生させにくいものがある。中でもフロアは空気抵抗や乱流を最小限に抑えながら、最も多くのダウンフォースを発生させる領域と言える。
そのため新技術規約では、前後ウイングが発生するダウンフォースの割合を減らし、フロア下の割合を増やしている。具体的に、どんな処置を施したのか。
1)フラットボトム入り口
速度:低い
圧力:高い
2)フラットボトム
速度:高い
圧力:低い
3)ディフューザー
速度:出口に向かうにつれて低くなる
圧力:出口に向かうにつれて高くなる
F1マシンのフロア下は基本的に、前世代の車体も含めてすべてベンチュリートンネルの仕組みを利用している。以前のF1マシンでは、トンネルの入り口は小さく、出口(ディフューザー)は中ぐらいのサイズに規定されていた。
新しいF1マシンでは、フロア前端からフラットボトム、ディフューザー全体の形状が、よりはっきりとベンチュリートンネルのように見える(2022年マシン横向き写真/画像3参照)。入り口は2021年型よりはるかに大きく(画像2の緑線参照)、ディフューザーも同様に大型化した。その結果、乱流をより高い位置で発生させるようになり、後続車への影響を少なくすることができる。一方で中央部分の完全に平らな部分は、昨年型より短くなっている。
つまり、2022年マシンはフロア下が平らではなく、1980年代のいわゆるグラウンドエフェクトマシンのような2本のトンネル(画像2の青線参照)を備えている。いわゆるスカートこそないものの、フラットボトムの側面は閉じられている。この最適化されたフラットボトムにより、ダウンフォースの発生割合が増え、ウイングへの依存度が低下する。
フラットボトムとディフューザーの仕様変更で、圧力の中心はかなり前方に移動する。その結果、単純化されたフロントウイングが生み出すダウンフォースが大きく減少したにもかかわらず、前後の荷重分布は前年型とほぼ同等(40%:60%)だ。
(第2回に続く)
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
12/7(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |