ジャガー・レーシングが、今月下旬のテストでクリスチャン・クリエンとタウンゼント・ベルのテストを行うと発表した。
ロイターとBBCスポーツオンラインによると、テストはバレンシアで11月25日〜27日まで行われるようだ。
ジャガーのスポークスマン、ナビ・シドゥーは次のようにコメントした。「今回は“才能テスト”になる予定だ」
「(2人にとって)新たなカテゴリーでドライブできるチャンスが到来するが、テスト前の現時点では何の予想もできない」
レッドブルがスポンサードするクリエンは今年、F3ユーロシリーズに参戦し、タイトル争いで2位を獲得したほか、伝統のマールボロ・マスターズF3で優勝を飾った。
一方のベルは今シーズン、国際F3000のデビューを果たし、アーデンのチームタイトル獲得に貢献した。ベルはまたF1鈴鹿GPの前に、BARのマシンでストレートでのスピードテストを行った。
ジャガーは現在、マーク・ウエーバーと来季のコンビを組むセカンドドライバーとテスト兼リザーブドライバーが決まっていない。来年からはレギュレーションが変わり、金曜日のフリープラクティス中に3台のマシンを走らせることができる。
シドゥーは、ジャガーの現セカンドドライバー、ジャスティン・ウイルソンに関して次のように語っている。「ウイルソンについてはこれまでと同じように注目している」
「彼もまた2004年のドライバー候補だ」
「ウイルソンについてテストする予定はない。彼の力はよく分かっているからだ。従って、ベルとクリエンの一騎打ちというわけではない。ジャスティンもドライバー候補としてふさわしい人物だ。彼はチームの皆にとても好かれているし、彼自身、ジャガーに残りたいと考えている。ウイルソンは注目すべきドライバーであり、彼についてはほとんど何の批難もない。これまでもとても素晴らしいパフォーマンスを見せてきたしね」
しかし、ウイルソンのライバルはクリエンとベルだけではない。セカンドドライバー候補として最右翼と目されるマクラーレンのテストドライバー、アレクサンダー・ブルツや今年ザウバーから放出されたニック・ハイドフェルドらもいる。
トラストをはじめとするオランダ企業をスポンサーとし、2003年はポール・ストッダートを資金面でサポートしたウイルソンのミナルディ時代の僚友、ヨス・フェルスタッペンもジャガーのドライバーの有力候補と見られている。