ジョーダン・フォードが今週末、中国で走行する。中国でF1マシンが走るのは、史上初めてのことだ。
ラルフ・ファーマンが、11月14日(金)から3日間、かの有名なギア・サーキットでジョーダン・フォードEJ13のデモ走行を行う。これは、第50回マカオ・グランプリを記念する祝賀行事の中で行われる。
このイベントでジョーダンは、英ギャラハー社のタバコブランドである“ソブラーニ”のブルーとシルバーのカラーリングをまとうことになる。ギャラハー社は、主要ブランド、ベンソン&ヘッジズで、この8年間ジョーダンの主要スポンサーを務めている。
1996年に、由緒あるマカオでの国際F3レースで優勝しているファーマンは、こう語った。「またマカオに行くのが待ち遠しいよ。あれは世界で最もチャレンジングなサーキットのひとつだからね。僕は1996年に優勝していていい思い出があるし、あそこでF1マシンをドライブするのは、本当にエキサイティングだと思うよ」
ファーマンや他のチームメンバーらと、今週末マカオで合流するエディー・ジョーダンは、次のように語っている。「マカオには素晴らしい思い出がある。特に、セオドア・レーシングとして、アイルトン・セナを走らせていた時にね。このユニークなイベントに参加して、ジョーダンの中国との結びつきをさらに強くできることを、大変光栄に思う」
世界レベルのモータースポーツとして、半世紀にわたって開催されてきたマカオ・グランプリだが、今年は11月の2回の週末をまたいでの開催となる。最初の週末である11月8日と9日には、このイベントの歴史的な面が強調され、次の週末の13日から16日にかけては、次のようなレースが行われる。世界最高のF3ドライバーたちがその才能を発揮しあうFIA F3インターナショナル・カップ。ヨーロッパやアジアからトップドライバーたちが参加する有名なツーリングカーのギアレース。世界最高のロードレーサーのためのマカオ・モーターサイクル・グランプリ。これに数々の4輪と2輪のサポートレースが加わり、盛りだくさんのレースプログラムとなる。
マカオ・グランプリは伝統的に、未来のF1スターを生み出すテストの場と見なされてきている。その卒業生には、ミハエルとラルフ・シューマッハー、デイビッド・クルサードをはじめ、今年のジョーダンのドライバー、ジャンカルロ・フィジケラとラルフ・ファーマンも含まれている。
F1のデモ走行は、第50回マカオ・グランプリの祝賀行事の一部として行われ、このイベントの功労者で今年7月に90歳で逝去したテディ・イップ氏への、よい手向けとなるだろう。アイルトンセナは、1983年にマカオで最初に行われたF3レースで、イップのセオドア・レーシングチームと共に優勝したとき、ジョーダンのドライバーだった。