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アブダビF1テスト1日目:メルセデス最速。ラッセル、ボッタス、周冠宇が新チームで登場、角田は18インチタイヤで走行
2021年12月15日
アブダビGPの舞台、ヤス・マリーナ・サーキットでのF1テストが12月14日にスタートした。2日間にわたり、2022年に新たに導入される18インチタイヤのテストと若手ドライバーに最新F1マシンに乗る機会を与えるためのテストが行われる。
各チームは、タイヤテスト用に旧型マシンを改造したミュールカーと、F1昇格を狙う若手ドライバーを乗せるための2021年型マシンを用意したが、ウイリアムズのみはミュールカーを持たないため、1台での参加となった。
この日走行を行ったのは19人で、最新型マシンに乗る若手がトップ7を占めた。この日の最速タイムを記録したのはメルセデスの2021年型W12で走行した、同チームのリザーブドライバーでフォーミュラEチャンピオンのニック・デ・フリースだった。2番手のリアム・ローソン(2021年型アルファタウリAT02・ホンダ)との差は1.323秒だった。ローソンはレッドブルのジュニアドライバーで、この日はアルファタウリからテストに参加した。
0.006秒差でローソンに続いたのは、2021年FIA-F2チャンピオンのオスカー・ピアストリ。2022年にアルピーヌのリザーブドライバーに就任するピアストリは、2021年型アルピーヌA521で3番手につけた。4番手は2021年型マクラーレンMCL35Mを走らせたパト・オワード。マクラーレンCEOザク・ブラウンは、アロウ・マクラーレンSPでインディカーに参戦するオワードに対し、シーズン前に「優勝したらF1に乗る機会を与える」と約束。オワードは見事2勝を挙げて、アブダビテスト参加のチャンスをつかんだ。
2022年にアルファロメオからF1デビューを果たす周冠宇が、2021年型アルファロメオC41で5番手タイムをマーク。6番手にはレッドブルから参加したユーリ・ビップスが続いた。2021年型レッドブルRB16B・ホンダで周回を重ねたビップスは、ターン14出口でバリアにヒット、赤旗を出している。
アストンマーティンのシミュレータードライバーであるニック・イェロリーが、2021年型アストンマーティンAMR21に乗り、7番手に続いた。
8番手には、マクラーレンで18インチタイヤのテストを行ったレギュラードライバーのダニエル・リカルドが入った。リカルドは2022年用タイヤテスト組ではトップタイムをマークしているが、テスト開始約90分ごろに、メカニカルトラブルのためにファイナルセクターでマシンを止め、この日最初の赤旗の原因となった。
9番手はタイヤテストを担当したアストンマーティンのランス・ストロール。10番手、11番手、13番手にはフェラーリ勢が続いた。フェラーリはレギュラードライバーのシャルル・ルクレール、ジュニアドライバーで2021年F2ランキング2位のロバート・シュワルツマン、シミュレータードライバーのアントニオ・フォコを起用。2021年型フェラーリSF21で走行したロバート・シュワルツマンが10番手、タイヤテストを実施したルクレールは11番手に続いた。フォコは午前中には2021年型マシン、午後にはタイヤテスト用に改造されたSF1000で周回を重ね、SF21で出したタイムで13番手となった。フェラーリはこの日、来年導入されるホイールカバーを装着しての走行も行っている。
2021年末でメルセデスとの契約を終え、アルファロメオに移籍するバルテリ・ボッタスが、この日同チームでの初走行の機会を得た。ボッタスはミュールカーでタイヤテストに取り組み、12番手タイムをマークした。
14番手にはアルファタウリ・ホンダでタイヤテストに取り組んだ角田裕毅が入った。角田は131周を走りこみ、タイヤテスト勢のなかでは5番手タイムを記録した。
ウイリアムズ2021年型FW43Bで走行したローガン・サージェントが15番手。ウイリアムズ・ドライバー・アカデミーに加入したサージェントは、F1カーでの初走行の機会を得たが、テスト終了時間の約2時間前にパワーユニットトラブルに見舞われ、プログラムを切り上げることとなった。
16番手以下にはタイヤテストを担当したドライバーたちが続いた。アルピーヌのエステバン・オコンが16番手、2021年チャンピオンの座に就いたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが17番手。2022年にメルセデスに加入するジョージ・ラッセルが、同チームでの作業を担当し、18番手となった。19番手は、ハースのミック・シューマッハーだった。
翌15日には、ハースは若手ドライバーテストとしてシュワルツマンを走らせ、タイヤテストはピエトロ・フィッティパルディに託す。他のチームは18インチタイヤに専念する予定だが、ウイリアムズはミュールカーを持たないため参加しない。
■2021年F1アブダビテスト1日目リザルト
■2021年F1アブダビテスト1日目(12月14日)タイム結果
| Pos. | Driver | Team | Time | Laps |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ニック・デ・フリース | メルセデス | 1’23.194 | 77 |
| 2 | リアム・ローソン | アルファタウリ・ホンダ | 1’24.517 | 125 |
| 3 | オスカー・ピアストリ | アルピーヌ | 1’24.523 | 131 |
| 4 | パト・オワード | マクラーレン | 1’24.607 | 92 |
| 5 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1’25.142 | 119 |
| 6 | ユーリ・ビップス | レッドブル・ホンダ | 1’25.198 | 97 |
| 7 | ニック・イェロリー | アストンマーティン | 1’25.333 | 118 |
| 8 | ダニエル・リカルド | マクラーレン* | 1’26.252 | 95 |
| 9 | ランス・ストロール | アストンマーティン* | 1’26.579 | 143 |
| 10 | ロバート・シュワルツマン | フェラーリ | 1’26.694 | 73 |
| 11 | シャルル・ルクレール | フェラーリ* | 1’26.989 | 87 |
| 12 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ* | 1’27.183 | 127 |
| 13 | アントニオ・フォコ | フェラーリ | 1’27.324 | 146 |
| 14 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ* | 1’27.348 | 131 |
| 15 | ローガン・サージェント | ウイリアムズ | 1’27.476 | 92 |
| 16 | エステバン・オコン | アルピーヌ* | 1’27.553 | 128 |
| 17 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ* | 1’28.013 | 124 |
| 18 | ジョージ・ラッセル | メルセデス* | 1:28.062 | 132 |
| 19 | ミック・シューマッハー | ハース* | 1:28.499 | 100 |
無印=2021年型マシンで走行
*=18インチタイヤを装着したミュールカーで走行
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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| 1位 | ランド・ノリス | 357 |
| 2位 | オスカー・ピアストリ | 356 |
| 3位 | マックス・フェルスタッペン | 321 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 258 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 210 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 146 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 97 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 41 |
| 10位 | アイザック・ハジャー | 39 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 713 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 356 |
| 3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 355 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 346 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 111 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 69 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 62 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 60 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
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