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レッドブル・ホンダ密着:ふたつのペナルティに納得いかいないフェルスタッペン。代表も「5秒加算はかなり厳しい」と主張

2021年12月6日

 2021年F1第21戦サウジアラビアGP土曜日、予選の最後のアタックでコンクリートウォールに右リヤタイヤをヒットさせたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。最終コーナーまで約0.4秒ルイス・ハミルトン(メルセデス)を上回っていただけに、ミスがなければ、逆転でポールポジションを獲得していた可能性は非常に高かった。


 レッドブル・ホンダにとってはポールポジションの座を失ったこと以上に、コンクリートウォールにヒットしたことで心配していたことがあった。それはギヤボックスだ。というのも、今年のモナコGPではポールポジションを獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)が最後のアタックでクラッシュした際にドライブシャフトにダメージを負い、日曜日のレースをスタートできずに終わっていたからだ。


 レッドブル・ホンダはパルクフェルメ明けにギヤボックスのオイルの成分を分析。ギヤボックスがダメージを受けていることが確認されなかったため、交換することなく、3番手のポジションからスタートした。

レッドブル・ホンダ密着
ギヤボックスを交換せず、フェルスタッペンは予選結果どおりの3番手からスタートすることに


 ギヤボックス交換によるグリッドペナルティを科せられることなく、3番手からスタートしたフェルスタッペン。一時はトップを走行していたものの、レースでは別のペナルティを受け、2位に終わった。

レッドブル・ホンダ密着
3番手スタートのフェルスタッペン


 このレースでフェルスタッペンが受けたペナルティは37周目のふたつのインシデントだった。ひとつ目は1コーナーでのハミルトンとのバトル。DRSを使用してオーバーテイクを仕掛けてきた2番手ハミルトンに対して、トップを走行していたフェルスタッペンはインを死守。しかし、ブレーキングで止まりきれずに2コーナーをショートカットしてトップのままコースに戻った。


 ふたつ目はその直後のことだった。ショートカットしたフェルスタッペンに対して、チームはすぐに「ポジションを譲れ」と無線で指示。そこでフェルスタッペンはバックストレートでポジションを譲ろうとして少しペースを落とすと、そのことを知らないハミルトンがフェルスタッペンに追突してしまった。


 その後、ひとつ目のインシデントに対して、スチュワードはフェルスタッペンに5秒ペナルティを科した。しかし、フェルスタッペンがポジションを譲ろうとしていたことは前述のとおりだ。さらに追突された後、ポジションを譲っている。にもかかわらず、5秒ペナルティを科せられたフェルスタッペンは納得がいかないのは当然だ。

レッドブル・ホンダ密着
2021年F1第21戦サウジアラビアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


「僕はポジションを戻すように言われ、レーシングラインを外してスピードを落としたのに、なぜ、ルイスが僕をパスせずに追突してきたのかわからない。5秒のペナルティには納得していないけど、起きたことは仕方がないし、前に進むだけだ」


 さらに、レース後にはふたつ目のインシデントについてフェルスタッペンとハミルトンはスチュワードに召喚され、スチュワードは、フェルスタッペンに対して「2.4Gもの急ブレーキをかけていた」として、10秒のタイム加算ペナルティを科した。


 しかし、この問題も元を正せば、フェルスタッペンがポジションを譲ろうとしていたことをレースディレクターがメルセデス側に伝えていなかった、あるいは伝えたつもりが何らかの理由で伝わっていなかったために、ポジションを戻そうといることにハミルトンが気づいていなかったから起きたインシデントだったということを忘れてはならない。


 クリスチャン・ホーナー代表も、今回の一連の裁定には納得していない。


「レースコントロールが非常に多くの状況に対処しなければならなかったことは理解している。しかし、我々から見れば、マックスはレースコントロールに指示された通りにポジションを譲ろうとアクセルを戻したんだ。それはルイスにも知らされていたはずだ。我々がポジションを譲ることはレースコントロールにも知らせていた。ルイスはDRSゾーンの前でパスしたくなかったのか何なのか知らないが、彼がマックスに突っ込んだ理由がわからない。さらに我々が5秒ペナルティを科されたのはかなり厳しい裁定だと思う。いずれにしても、決着は最終戦のアブダビに持ち越された。タイトルをつかみ獲ろうじゃないか」

レッドブル・ホンダ密着
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(左)とヘルムート・マルコ



(Masahiro Owari)


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