来季のジャガーでのシートが疑問視されているジャスティン・ウイルソンだが、このたび、チームから猶予期間が与えられた。これで、自分がマーク・ウエーバーのチームメイトに相応しいことを、チーム首脳に証明することができるかもしれない。
　ウイルソンは、中堅チームのジャガーに移籍してから、下位のミナルディで見せていたような活躍を再現することができなかったため、今季限りでシートを喪失する危機に瀕している。今年、ジャガーから参戦した５回のレースで、獲得ポイントはアメリカＧＰでの１点のみ。さらに、十分なスポンサー資金もないことから、大勢いる候補者の誰かにシートを奪われるのではないかと見られている。その候補者とは、ジャック・ビルヌーブ、アレックス・ブルツ、ニック・ハイドフェルド、ハインツ−ハラルド・フレンツェンなどだ。
　さらに、レッドブルの支援を受けてＦ３で活躍中のクリスチャン・クリエンも、同じオーストリア人のブルツ共々、このパズルの中で鍵を握るピースとなりそうだ。しかしウイルソンは、このたび６週間の契約延長をチームから告げられた。これで彼は、１１月末に冬のシーズンが本格的に始まってから、ウエーバーと共にテストに参加できることになる。
「ジャスティンはよくチームに溶け込んでいるが、彼がマークの速さについていけることを示してもらわねばならない」と、スポークスマンが英サン紙に対して語った。「私たちは、ポイントを獲れるドライバーを、マークひとりではなくふたり必要としているのだ」
　このレポートによれば、ブルツが予想通りシートを獲得した場合、ウイルソンは２００５年にはレースに出るという約束付きで、テストドライバーのシートをオファーされるかもしれないということだ。

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