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F1技術解説第18〜20戦(1)ハミルトン失格の原因となったウイングのナット

2021年12月1日

 2021年F1第18戦メキシコGP、第19戦ブラジルGP、第20戦カタールGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、ブラジルGPでメルセデスのルイス・ハミルトンに大きな試練を与えたウイングのトラブルについて取り上げる。


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 ルイス・ハミルトンは第19戦ブラジルGPで、予選失格の裁定を受けた。リヤウイングに規約違反が見つかったというのが、その理由だった(メルセデスによれば、DRSを開いた状態で開口部のサイズが規定の85mmより0.2mm広がっていただけとのことだ)。

DRSの隙間のサイズをチェックするアストンマーティンF1チーム
DRSの隙間のサイズをチェックするアストンマーティンF1チーム

 その時点でのメルセデスはDRSが規定以上に開いてしまった理由が特定できず、何らかのパーツの不具合で故意ではなく、アドバンテージもいっさい得ていないと主張したものの、失格裁定を覆すことはできなかった。そのためハミルトンはスプリント予選を最後尾からスタートし、期待したポイントを獲得することはできなかった。


 その後チームは問題のリヤウイングを回収し、詳細に原因を調査した。その結果、2箇所のナットが緩んでいたことを確認した(黄色矢印の方と推定される)。そのため予選中、規定値よりわずかに広く、フラップが開いてしまったようだ。

メルセデスF1 W12のリヤウイング
メルセデスF1 W12のリヤウイング

「その代償は大きかった」と、トト・ウォルフ代表は言う。「しかし起きてしまったことは仕方がない。ただ残念だったのは、スチュワードにそのことを報告しても、以前のような措置を取ってくれなかったことだ。通常なら、パルクフェルメ内で破損パーツの修理が認められるんだが」


 しかし決勝レースでのハミルトンは圧倒的な強さでマックス・フェルスタッペンを下し、アメリカ、メキシコ2連敗の雪辱を果たしたのだった。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


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