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日本GPに向けF1側も尽力。開催は叶わずも「記憶に残るレースをやり続ける」/ホンダ山本MDインタビュー(3)
2021年9月3日
新型コロナウイルスの影響により、F1日本GPは2021年も中止となった。今年はホンダF1の最終年であり、また唯一の日本人ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が参戦していることもあって、なんとか開催できないかとF1をはじめとする様々な人々が力を尽くしたものの、叶わなかった。
ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは、グランプリの中止は残念でならないと話しつつも、開催可否を判断する期日を延ばしたステファノ・ドメニカリCEOへの感謝を述べ、今後も「みなさんの記憶に残るレースをやり続ける」と語った。
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──日本GP開催に向けて、さまざまな努力を行って来ていたようですが、最終的に中止という結果となりました。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):日本のファンのみなさんの前で、生で、音も含めてホンダのラストイヤーを見ていただけないのは悲しいし残念でなりません。モビリティランドの田中(薫)社長が言ったように、F1側は本当にさまざまな努力をしてくれたし、スポーツ庁など関係各省庁もご尽力していただいた。我々ホンダも彼らの理解を得て、できる限りのサポートはしましたが、最終的に最低でも1500人の方々(海外のレース関係者)を日本に(特別な待遇で)入国させて、イベントをやることに関してビザの取得という大きな壁を越えれられなかった。ビザを出さないと言われたわけではないのですが、このコロナ禍の状況では特別な待遇の確約が得られず、断念せざるを得なかったということです。
我々ホンダにとっても悔しいし、何よりF1側や最後までご尽力してくれた田中社長筆頭に鈴鹿のスタッフのみなさんたちが本当に悔しい思いをしていることでしょう。我々ホンダにできることは、その分ホンダ・ラストイヤーの後半戦で1戦1戦しっかりレースをして、テレビなどのメディアを通じて日本のファンのみなさん、ホンダを応援してくださるみなさんの記憶に残るレースをやり続けることだと思っています。
──実際にF1側とモビリティランドが想定していた今年の日本GPは、日本の新型コロナウイルスの状況を考慮して、完全バブル方式で行おうとしていたのですか。
山本MD:そうです。F1は昨年もコロナのなかでバブル方式で17戦を実施した経験があり、うまくやっていると思う。F1のスタッフが入国することで日本で感染を拡大させないことに関しては、F1の(ステファノ・)ドメニカリCEOもすごく気を遣ってくれて、鈴鹿と連携して大阪と中部の2箇所の空港にだけF1関係者の入国を限定して、そこからホテルまでは、VIPも含めてすべてバスの輸送を考えていました。
──それを覚悟してでも、F1側は日本GPをやろうとしていたのですね。
山本MD:はい、チームは賛同してくれていました。
──ドライバーだけじゃなくて、チームスタッフも鈴鹿でレースがしたかったわけですね。
山本MD:そうです。空港からホテルまでだけでなく、ホテルとサーキットもすべてバスで輸送。もちろんホテルもすべてF1が鈴鹿と連携して抑えて、指定のホテルに入る。移動はサーキットとの往復のみです。
──それ以外は一切、外出禁止ですか。
山本MD:そうです。だから、関係者からは「ヤマモト、なんとかしてサーキット内にコンビニを作ってくれよ」と言われました(笑)。もちろん開催すればプレハブでも作ろうかという話になり、みんなも応援してくれていました。
──発表が8月18日だったのは?
山本MD:もともと8月10日がリミットと、ドメニカリさんから聞いていた。もし本当に開催できなければ、次の手を考えないといけないタイミングがそこでした。それでもなかなか決まらず、ドメニカリさんも鈴鹿もお盆休みを返上して17日まで頑張ったんです。省庁系が16日に全部書類を出して、その間に鈴鹿はF1の代行も含めてスポーツ庁とか関係部署と会議をしてくれました。そのうえで17日に議論を行って、「やっぱり断念しないといけないな」という結論に至り、翌日発表となりました。10日がリミットと言われていたのに、1週間延ばしてくれたドメニカリさんには本当に感謝です。
──観客に関しては、どうする予定だったのですか。無観客でやる予定だったのでしょうか?
山本MD:無観客ではなかったと思います。私が聞いたところでは鈴鹿の前後に国体と三重での地元のイベントがあって、その両方にお客さんを何千人か入れるのは決まっていたらしくて、その間にF1があったので、F1もそれと同等の観客を入れようとしていました。
──直後に国体も中止になりましたが、その影響は?
山本MD:F1はF1で独自の判断です。むしろ、F1が中止になったことが国体の方にも影響を与えたのかもしれません。
──ホンダのラストイヤーにその勇姿を母国のファンに直接見せられなかったことは残念ですが、鈴鹿での日本GPは来年2022年以降も続きます。しかし、感染状況がいまのままなら、来年もできない。いまはとにかく早く感染状況をみんなで抑えることが大事かと思います。来年以降の日本GPに向けて、メッセージをお願いします。
山本MD:モータースポーツファン、F1ファンに向けて言えば、本当にホンダ・ラストイヤーをみなさんに生でお見せすることができなかったのですが、F1は続きます。またホンダの育成ドライバーの角田(裕毅)選手も頑張っています。まだ発表はないですが、来年もF1に残って、唯一の日本人トップドライバーとして世界のトップたちと戦ってくれるはずですので、ぜひ応援していただきたい。コロナの状況もひとりひとりの意識が大事だと思います。よくなっていくと思うのですが、少しでも早くよくなることを願って、来年こそ鈴鹿の開催があり、そこで日本人が走ることを期待してほしい。これからも鈴鹿と日本人ドライバーへの応援、よろしくお願いします。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
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