F1日本GPは土曜最終予選に向けた午前のフリー走行が行われ、ウイリアムズのラルフ・シューマッハーがトップタイムをマークした。佐藤琢磨は11番手タイム。
9時26分、チャンピオン争いの方向性を決定付けるアクシデントが発生した。9時から始まったセッションの10周目の走行に入ったキミ・ライコネンが1コーナー立ち上がりをオーバーラン。グラベルを突っ切って左前からバリアにクラッシュ! ドライバーに別状はなかったが、タイムはふるわず、セッションが終わるのを待ってマシンの修復にかかるが、走り始めたのは10時15分のセッションが始まって17分後だった。また、チームメイトのデイビッド・クルサードもトラブルに見舞われ、3回目のセッションで1周も走らずじまいで終わった。マクラーレン陣営に暗雲がたれ込める。
また佐藤琢磨はオーバーステアがひどく、アンダーステア方向に修正するセッティングを模索していたが原因はギヤボックス(一説にはエンジン)から漏れたオイルがリヤタイヤにかかっていたもので、これも修復に手間取り、3回目のセッションでコースインしたのは開始18分後。
残り4分、立体交差過ぎにエンジンをブローさせたルノーのフェルナンド・アロンソがストップ(この時点で8位)。そのアロンソの撒いたオイルに乗ってウイリアムズのファン−パブロ・モントーヤとジャガーの1台がデグナーの二つ目でコースオフした。
ラルフ、モントーヤの二人が1、2位。ミハエル・シューマッハーがラルフの0.5秒遅れで3位につけた。昨日のポールシッター、ヤルノ・トゥルーリが4位。ルーベンス・バリチェロが5位、ライコネンが6位。トヨタのオリビエ・パニスが7位、クリスチアーノ・ダ・マッタ9位。BARホンダのジェンソン・バトン10位、佐藤琢磨11位と日本勢が上位に顔を見せ始めた。
土曜日の鈴鹿は天候曇り。11時時点の気温は23度。降水確率10%。しかし明日の決勝は降水確率50%の予報が出ている。