F1日本GPは明日の出走順を決める金曜予選1回目が行われ、フリー走行から好調だったルノーのヤルノ・トゥルーリが暫定ポールを獲得。最後に走行した佐藤琢磨は11番手となった。
金曜日午後予選は曇り、気温24度・路面温度26度で開始された。
最初のランナー、ミハエル・シューマッハーはセクター1を30.736秒でクリア、まずは午前中のトゥルーリのトップタイムを約0.2秒縮める1分30秒464を記録する。タイトルを争う2番手キミ・ライコネンは、セクター2、3がミハエル・シューマッハーより速かったが、0.094秒およばなかった。3番手ファン−パブロ・モントーヤはセクター1から0.5秒遅く、トータルでミハエル・シューマッハーに0.7秒後れを取った。しかし、続くミハエルの弟ラルフ・シューマッハーはセクター2が最速で、1分30秒343でトップに立つ。5番手、ルーベンス・バリチェロはセクター1が最速ながら、セクター3が遅くモントーヤを上回っただけのみ。
6番手、フェルナンド・アロンソは0.281秒差。7番手デイビッド・クルサードはバランスの取れた走りでミハエル・シューマッハーの背後につけた。8番手、トゥルーリはセクター1最速でラルフのタイムを0.062秒破ってトップに躍り上がった。金曜日にいつも好調の9番手、マーク・ウエーバーは1秒以上遅く、10番手ハインツ−ハラルド・フレンツェンはそのウエーバーのタイムを下回った。
11番手、ジャンカルロ・フィジケラは3秒落ち。12番手ジェンソン・バトンはフィジケラを上回っただけ。13番手、トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタは鈴鹿が初めてということもあってかセクター1が遅かったが、トータルでバトンよりは速かった。14番手ニックハイドフェルドは好アタック。チームメイトのフレンツェンを上回り、10位。15番手オリビエ・パニスはダ・マッタを上回ったものの12位。
昨年のフォーミュラ・ニッポン王者の16番手、ラルフ・ファーマンはフィジケラよりも速く15位。17番手ジャスティン・ウィルソンは14位。18番手ヨス・フェルスタッペンは4.5秒落ち。19番手ニコラス・キエーサは6秒弱遅い。ミナルディはここへ来て苦しさが増した。
ラストアタッカーの佐藤琢磨は、1分31秒832で11位と健闘。バトン(16位)を上回ったばかりでなく、ハイドフェルドとフレンツェンの間に割って入った。ちなみに昨年の佐藤琢磨の金曜日の成績は13位だった。全体的にミシュラン勢の速さが目立った予選で、ブリヂストン勢最速のミハエル・シューマッハーは3位だった。