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「モントーヤにチャンピオンになってほしかった」とスチュワート

2003年10月8日

 3度の世界チャンピオンであるジャッキー・スチュワートが、今年のF1タイトルはファン−パブロ・モントーヤが取った方がよかったと発言している。そろそろ新しい者が頂点に立った方が、F1のためにはいいというのだ。

 週末にBBCラジオのファイブライブという番組でインタビューに答えたスチュワートは、すでに5度もの栄冠を手にしたミハエル・シューマッハーには疲れが出ており、彼にとっては6度目のタイトル制覇という記録更新も、意欲的にF1を盛り上げるのに十分な動機付けにはならないだろうと話す。
「今年のチャンピオンシップにはぜひ(モントーヤに)勝ってほしかった。ミハエル・シューマッハーよりもいいチャンピオンになってくれたはずだ」とスチュワート。「彼のドライビングを見てというよりも、彼のカリスマ性のためだ。ミハエルはもうそろろチャンピオンの獲り過ぎで、きらめきがなくなった。F1の将来だけを考えるなら、やはりモントーヤを選ぶだろう」
 しかしこう語りながらも、ここまでシーズン最多の6勝を挙げるなど基本的には今季、誰よりも優れたリザルトを残すシューマッハーが、栄冠を掲げるに相応しいとも認めている。他の誰も、モントーヤも含め、今シーズン中に3勝以上を挙げられた者はいないのだ。
「私もベストドライバーこそが世界選手権を勝ち取るべきだとは思う。しかし彼には(F1界が必要とするだけの)熱意も意欲も持てないのではないか」と、本題に戻りつつ語るスチュワート。
「彼はノルウェーに戻ってはクロスカントリーのスキーをしたり家族との時を過ごす。それもいいことだが、この間、彼はF1のために必要とされている時でもほとんど何もしていない」
 モントーヤは、シューマッハーと3ポイント差で前戦アメリカGPを迎えたが、ドライブスルーペナルティを課されて6位に終わり、今週末の鈴鹿まで闘いを持ち越すのに必要だったポジションをもう一歩で逃してしまった。シューマッハーがキミ・ライコネンの追撃を逃れるためには、あとわずか1ポイントで十分という状況にある。




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