ミシュランのF1プロジェクト・マネージャー、パスカル・バセロンが日本GPを前に、鈴鹿でのタイヤ摩耗やピットストップなどについて語る。
Q:鈴鹿でタイヤに求められるのはどんな点でしょうか。
パスカル・バセロン(以下PV):鈴鹿は8の字レイアウトによって、タイヤ摩耗の点ではかなりバランスのとれたサーキットになっている。かなり負荷はかかるが、ケーシング全体に均一にかかることになる。高速コーナーをコンスタントに走れるシャシーが必要だ。これは、ストレートスピードよりも重要なファクターだよ。しかし、トップエンドのパフォーマンスとグリップの間で、正しいバランスを見つけなくてはならないんだ。ここは、微妙なセットアップを必要とするハイダウンフォースのコースだからね。高速コーナーでマシンのバランスを保つために、タイヤの堅さを増すようにタイヤの内圧を調整することができる。だがここも、予選でのよいパフォーマンスに重きが置かれるコースだ。オーバーテイクがかなり難しい傾向があるからね。
Q:この週末、どんなタイヤを持っていくのですか?
PV:5つのパートナーチームと協議し、テストをした結果、私たちは鈴鹿に向けて、1つの新しいコンストラクションと、4つの異なるドライコンパウンドを選択した。そのうち3つは、これまでレースで使用されたことはない。それから、新型ウエットも1種類使用できる。
Qどんなコンパウンドを選んだのですか? ソフトですか、それともハードですか?
PV:このコースはツイスティで高速な性格を持ち、比較的摩耗の激しい路面だから、私たちは日本では、ハードよりのタイヤを使用することになる。
Q: ピットストップ戦略に関してはどうですか?
PV:鈴鹿では、重い積載燃料で走ったときにスピードに及ぼす影響が大きくて、10kg増えるごとに0.4秒遅くなる。スケジュールのピットストップにかかる時間は、約30秒だ。