日本ＧＰを前に続々とドライバーが来日するなか、ウイリアムズのラルフ・シューマッハーが都内にてチームが推進する禁煙キャンペーンの記者会見に出席した。

　長年タバコ産業からのスポンサードに支えられてきたモータースポーツ界だが、２００６年にはヨーロッパでタバコ広告が全面禁止される。そこでウイリアムズは２０００年より「タバコメーカーからのスポンサーシップ脱却」をチームの戦略に掲げた体制を目指してきた。さらに今シーズンからは、世界中で禁煙活動に取り組む製薬会社グラクソ・スミスクラインがスポンサーにつきその活動を追求してきた。
　会見に出席したラルフは「フランク(・ウイリアムズチーム代表)は素晴らしい決断をしたね」とコメントし、「僕はタバコは吸わない。多分、一生吸わないんじゃないかな。最終的に決断するのは本人だけど、身体に悪いことは明らかだからね。ウイリアムズとともにこのキャンペーンも成功させたい」と日本の喫煙者へメッセージを語った。
　チームはフェラーリに次いでコンストラクターズ争いで現在２位。今週末に行われる日本ＧＰの結果次第では１９９７年以来のタイトル獲得となる。「日本に来るのは楽しみにしていたよ。１９９６年にはフォーミュラ・ニッポンでタイトルも獲ったし、僕にとって日本は重要な位置を占めている。今シーズン中盤からマシンの改良が進み、鈴鹿は期待できる」とラルフ。さらにキミ・ライコネンとドライバーズチャンピオンシップを争う兄、ミハエルについては「僕がトップでゴールすればミハエルのタイトルが決まる。鈴鹿では勝ってミハエルをサポートしたいね」と笑顔で話した。

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