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モータースポーツ界の多様性推進に取り組む『ハミルトン・コミッション』、長期調査に基づく提言を発表
2021年7月16日
ルイス・ハミルトンがモータースポーツ界における多様性向上のための活動を行うために設立した『ハミルトン・コミッション』が、今週、初めての報告書を発表した。この報告書では、実行可能な提言を行うとともに、対処が必要な広範囲にわたる問題についても言及している。
『ハミルトン・コミッション』は、ハミルトンが彼の意志により立ち上げたもので、イギリスの王立工学アカデミーとの提携のもと、モータースポーツ界における社会的不公正と多様性の改善を公約に掲げている。
同委員会は、イギリスのモータースポーツ業界において黒人の人材が少ないことについて、10カ月間の調査を実施した。
報告書は、モータースポーツ業界内の慣行に関連して黒人の採用や昇進を妨げる、社会的また地域的なさまざまな要因を特定している。
「僕はモータースポーツでの成功したキャリアを楽しんできた一方で、F1にいる数少ない黒人のひとりとして孤独な道を歩んできた。15年にわたって業界が追いつくのを待っていたけれど、自分自身で行動を起こさなければならないことに気づいた」とハミルトンは語った。
「そのためには、周りの世界と同じように多様性を実現するにあたって、この業界では何が妨げになっているか理解する必要があった」
「コミッションの調査を通じて、モータースポーツ業界が多様性を高めることができるより包括的な環境を作るために、明確な意味あるステップがあることが分かった。それだけでなく、黒人の学生たちが勉強するなかであちこちで直面する障壁にも取り組まなければならないことも分かった」
「自分の経験からもそうした障壁の一部には気づいている。でも僕たちが発見したことには目を見張った。こうした問題がどれだけ広範囲に及ぶかということにね」
「コミッションの提言を受け、僕は個人的にこれらが確実に行動に移されるよう取り組んでいく。これまでの僕たちの仕事を本当に誇りに思っているけれど、これは単なる始まりにすぎない」
コミッションによる10の提言のなかでも下記の命題が強調されている。
・モータースポーツがすべての組織にわたって多様性と包括性の改善に確実に取り組むために、F1チーム(および他のモータースポーツ組織)に多様性と包括性についての憲章制定を主導するよう求める。
・F1チームおよび他のモータースポーツ事業者に対し、実習制度を拡大することでモータースポーツへのアクセスを広げることを求める。これには業界への代替経路として高度実習制度や学位別実習制度、また有給業務への配置や業務経験スキームの設立も含まれる。
・排除に対する新たなイノベーション基金の設立。黒人であることから学校から排除される割合が高い学生を生み出す要因に対処するプログラムを開発するもの。
・エンジニアリングのキャリアにつながる、具体的には数学、物理学、設計、技術、コンピューティングのSTEM(科学・技術・工学・数学)教科における黒人教師の人数を増やすため、新しいアプローチの導入を支援する。
・黒人の学生がエンジニアリング学位を取得できるようにするための奨学金プログラム設立と、関連学科からモータースポーツ界のスペシャリストへの道筋をつけるための支援を行う。
・イギリス国内の黒人コミュニティグループによって運営される補習校に、追加のSTEM活動支援が提供されることを求める。
興味深いことにコミッションの報告書では、F1の予算制限が、各チームが若い学生にF1での実習機会を与えるにあたり、すでに障害となっていることが強調されている。
「予算制限は、チームが実習生を雇う障壁になっていると考えている。なぜなら実習生の給与はマシンのパフォーマンスを改善するコストに含まれることになるからだ」と王立工学アカデミーのディレクターを務めるリース・モーガンは説明した。
「チームは、マシンの作業を始められる熟練の技術者やメカニックを雇うことができるのに、16歳の未経験の若者を引き受けるだろうか」
「実習制度を促進するために、予算制限のなかでいくつかの項目をいかにして除外するか検討する機会があると考えている」
ハミルトン・コミッションの包括的な報告書を受け、F1は多様性を向上させるための多数の奨学金、インターンシップおよび実習計画を発表した。
「ハミルトン・コミッションは包括的で印象的な報告書を発表した。報告書にはこの非常に重要な問題に対するルイスの情熱が表れている」とF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは語った。
「我々は時間をとってすべての調査結果を読んで検討するが、F1において多様性を促進する必要があることには完全に同意している。我々はこのことについて対処するための行動を取っており、今後数日間のうちにさらなるアクションについて発表する予定だ」
「我々は非常に多様なファン層を代表するスポーツを望んでいる。それがF1、FIA、全チームが、このスポーツにおいてポジティブな変化を生み出すための詳細な計画に熱心に取り組んでいる理由だ」
「常にやるべきことが多くあるが、この報告書は必要とされるさらなる行動についての考えを刺激してくれるだろう」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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