最新記事
- 2024年F1第23戦カタールGP TV放送&タイムス...
- 「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り...
- フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴す...
- F1ハースとの協業で得られる技術的メリット。...
- 【F1第22戦無線レビュー(1)】ガスリー、3番...
- F1の全10チームが、多様性と包括を改善するた...
- 【SNS特集】F1ラスベガスGP:フェルスタッペ...
- ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を...
- ローソン16位「問題を抱え、戦略もうまくいか...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラッ...
レッドブル・ホンダ密着:終盤にコンディションが改善し、2ストップを決断。速いマシンだからこそ可能だった逆転劇
2021年6月21日
どんなに優秀なシナリオライターが書いたレースよりも、マックス・フェルスタッペンとレッドブル・ホンダが演じたレースに、この日ポール・リカール・サーキットに詰めかけた1万5000人のファンは興奮し、感動したに違いない。
53周で争われた今年のフランスGPはスタート直後から、レッドブル・ホンダとメルセデスによる激しい戦いが繰り広げられた。
スタート直後の1コーナーで、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンがブレーキングで曲がりきれずにコースオフ。トップの座をルイス・ハミルトン(メルセデス)に明け渡してしまう。
「僕は1コーナーのブレーキングで失敗してリヤを失って、コースをはみ出てしまい、ルイスにポジションを奪われた。もちろん、あの瞬間は焦ったけど、まだレースは長いとわかっていたので、すぐに目の前の戦いに集中したよ」(フェルスタッペン)
しかし、第1スティントでは「ルイスと戦うペースがなかった」(フェルスタッペン)と言うレッドブル・ホンダ陣営は、17周目に3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)がピットインしてアンダーカットしようとしていたのに対応し、18周目にフェルスタッペンをピットに呼んだ。
ミディアムからハードにタイヤを交換したフェルスタッペンは、このアウトラップを1分39秒966で走った。この「猛烈なアウトラップ」(クリスチャン・ホーナー代表)によって、フェルスタッペンは翌周ピットインしたハミルトンからトップのポジションを取り返すことに成功した。19周目にピットインしたハミルトンのアウトラップが1分41秒873だったから、いかにフェルスタッペンのアウトラップが速かったかがわかる。
動いたのは、レース中盤の32周目。1回目のピットストップでアンダーカットを成功させてトップに立っていたフェルスタッペンが2回目のピットインを行ったのである。
「レース終盤に風が弱くなって、路面にもラバーも乗り始め、僕たちのクルマに適したコンディションになったんだ。それで2ストップ戦略を決断し、とてもうまくいったと思う」(フェルスタッペン)
それだけが理由ではない。ホーナーは「今年の第4戦スペインGPのときと同じ状態に陥りたくはなかった。我々は自らトリガーを引き、2ストップを敢行した」と説明した。
ホーナーが言うスペインGPとは、スタート直後にトップに立ったフェルスタッペンがレースのほとんどでトップを走行しながら、1ストップから2ストップに変更して、新しいタイヤで猛追してきたハミルトンに終盤逆転されたあのレースだ。
ピットストップを増やして逆転するという作戦を立てられるのは、速いマシンを持っているチームでなければできない芸当だ。そして、そのパフォーマンスをレッドブル・ホンダはスペインGPから1カ月後のフランスGPで見事に演じた。つまり、この逆転劇は1カ月前のメルセデスとの力関係も逆転した結果の表れと考えていいだろう。
これでレッドブル・ホンダは第5戦モナコGPから3連勝を飾った。これはホンダにとっては1991年以来、30年ぶり。レッドブルにとっては2013年以来8年ぶりのことだった。
フランスGPで力関係を逆転させてみせたレッドブル・ホンダにとって、今回の3連勝は2014年以来続いてきたメルセデス帝国へ引導を渡す一戦となったのではないか。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |