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2021年からF1公式スパークリングワインに決定した『フェッラーリ』。その歴史と気になる味は
2021年6月7日
2021年はすでに第6戦アゼルバイジャングランプリまでのスケジュールを終えているFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)。モータースポーツの頂点とも言える存在であり、世界中で5億人のファンが視聴するレースだが、今季からレース後の表彰式で供されるスパークリングワインの銘柄が変更されているのをご存知だろうか。2021年から、イタリアのスパークリングワインとして史上初めて『フェッラーリ』社のスプマンテが表彰式に供されている。いったいどんなスパークリングワインなのか、日本での輸入を手がける日欧商事株式会社に聞いた。
F1はもちろん、多くのモータースポーツ界、さらには他のスポーツでもでおなじみの光景である“シャンパンファイト”。多くの場合は、表彰式に登壇した3位までの選手にスパークリングワインや発泡する酒が供され、ボトルを振り成績を祝うのがお馴染みだ。
そんな“シャンパンファイト”は歴史も長い。F1が世界選手権となった1950年、シャンパン商人だったフレデリック・シャンドン伯爵が、シャンパーニュ地方の中心地であるランスで行われたフランスGPで、ポール・トゥ・ウインを飾ったファン・マヌエル・ファンジオに表彰台でシャンパンを贈ったのが、表彰式にシャンパンが登場した始まりとされる。
さらに当時F1ドライバーも数多く出場していた1967年のル・マン24時間で、フォードGTをドライブし優勝を飾ったうちのひとりであるダン・ガーニーが、ファンに向けてシャンパンを振りまいたのが“シャンパンファイト”の起源。その後はモエ・エ・シャンドンが長らくF1では公式パートナーを務め、G.Hマム、シャンドン、カーボンといった銘柄が公式パートナーとしてスパークリングワイン(フランスのシャンパーニュ地方のものではないものもあったため、すべてが『シャンパン』ではない)を表彰式に提供してきた。
そして、2021年からF1のオフィシャルパートナーとしてスパークリングワインを提供することになったのが、イタリア産として初めて公式スパークリングワインとなったフェッラーリだ。綴りは『FERRARI』で、あのコンストラクターのフェラーリと同じだが、日本での読み方としては『フェッラーリ』となっている。実は北イタリアで『FERRARI』はかなりメジャーなファミリーネームで、創業もフェッラーリが1902年、クルマのフェラーリが1947年と、スパークリングワインの方が先なのだ。
■イタリアでは最も著名な、セレブ御用達スプマンテ
そんなフェッラーリだが、スパークリングワインと言えばやはりフランス製のシャンパンを想起する方も多いと思うが、イタリア国内ではシャンパンと同様の製法“メトド・クラッシコ”を用いたスプマンテでは、なんと20%のシェアをもつ。アッパークラスのスプマンテとしては、イタリアなら誰もが知る銘柄だ。
イタリアの大統領官邸や大使館の公式の晩餐会などでは必ず出されるスプマンテがフェッラーリで、ローマやミラノの空港内にバーがあるほか、イタリアのオリンピック代表団、サッカーのユベントス、エミー賞など、数多くの公式スパークリングワインとして華やかな舞台や慶事の乾杯を演出するスプマンテとして認められている。
その歴史が始まったのは1902年。創業者のジュリオ・フェッラーリがフランスのシャンパーニュにその製法を学びに行くと、自らが生まれ育った北イタリアのトレントに気候が似ていることに気づく。アルプスに囲まれた高地で寒暖差が大きく、長期熟成に適した気候であり、ここならば素晴らしいスプマンテが造れるのではないかと、イタリア初となるメトド・クラッシコ(シャンパン製法)でのスプマンテ造りを始め、1906年のミラノ万博で早くも賞を受けるほどのスプマンテを造り出した。シャンパーニュ地方と同じく、瓶内二次発酵を行い、手間と時間をかけた製法をとっている。
フェッラーリは少しずつ知名度や生産量が増していくことになるが、ジュリオ・フェッラーリには子どもがおらず、会社をどうするのかを悩んでいた。そこで1952年、トレントでワインショップを営み、懇意にしていたルネッリ家にフェッラーリ社を託し、生産量や銘柄も増えていった。当初はシャルドネを使ったスパークリングワインからスタートしたが、1960年代からピノ・ネーロ(ピノ・ノワールのイタリア語)も手がけている。
イタリアでは誰もが知るブランドであり、シャンパンと比肩する品質の高さから、国際的コンクールで重要な賞を数多く受賞している。生産量が増えても創業者の信念を守り妥協せず、高いクオリティを保ち続けるのをコンセプトとするが、現代求められるサステナビリティも大事とし、農薬を使わないオーガニックな農法でブドウ畑を管理している。
■F1表彰式レプリカやロゴ入りボトルも今後販売へ
日本でも少しずつ知名度が増し、シャンパンに匹敵する存在になりつつあるなか、2021年からF1のオフィシャルスパークリングワインに決まり、国際的な知名度も爆発的に増えそうなフェッラーリ。気になるその味はどんなものだろうか? 日欧商事に取材に行った際、F1の表彰式で使われる『フェッラーリ・ブリュット』を試飲させていただいた。
筆者は洋酒に詳しいわけではないのだが、まずグラスに注がれた時点で目を引いたのが、その輝くゴールドの液体の中に立つ美しい泡。これも瓶内二次発酵だからこそ実現できるものだとか。
そしてフルーティーな香りとともに飲んでみると、非常に飲みやすい口当たりで、ボキャブラリーの少なさを嘆かざるを得ないほど美味。あっという間に一杯、二杯といただいてしまった。東京都内で飲んでいたのに、ここ2年行けていないヨーロッパでのレース取材を終えた翌日の、爽やかな初夏の空気と、高い青空の下で楽しんだ食事の光景が一瞬フラッシュバックしたのは本当に不思議だった。
スパークリングワインに詳しくなくとも、シンプルに「美味しい!」と言えるスプマンテ。世界中のセレブリティが愛する理由がよく分かるし、日本食を含めて、料理が進みそうだ。
スパークリングワインの中でも決して安価な部類ではないが、日欧商事によれば、近年日本でも出荷数が増えており、シャンパンの著名ブランドに次ぐ出荷数を数えているという。そして、ファンにとって楽しみなのは、F1の表彰式で使われる3?のレプリカボトルや、F1のロゴがついたスペシャルボトルの販売が計画されているということだろう。
現在のところレプリカボトルは9月末ごろの入荷が予定されているというが、自分で購入して楽しむも良し、空いたボトルを飾るも良し。またクルマ好きへのプレゼントにもピッタリだろう。もちろん「早く飲みたい!」という方は、通常のボトルでも存分に楽しめるはず。
願わくば、レストラン等で仲間とともにF1を観戦しながら、乾杯を楽しみたいフェッラーリのスプマンテだが、現段階ではぜひ自宅でF1を楽しむ際のお供に、家族と楽しむために試してみてはいかがだろうか。
フェッラーリ スプマンテに関して詳しくはこちらへ
https://www.jetlc.co.jp/wine/brand/ferrari/
(Ryuji Hirano / autosport web)
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予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |