ニック・ハイドフェルドは、来季のシートを確実にするためにも、残る2戦でいいところを大いに見せておきたいところ。今年はこれまでに2ポイントを獲得しているが、さらにポイントを加えることを期している。インディアナポリスでは、2000年が9位、2001年が5位、昨年が8位と相性のいいサーキットだけに、今年も同じような順位が期待できそうだ。
ハイドフェルドは次のように語っている。「インディにはいい思い出がいくつかある。一番よかったレースは2001年だ。あの時は、C20のファーストギヤ、セカンドギヤ、セブンスギヤを失いながらポイントフィニッシュを果たした」
「セットアップの観点から言えば、インディアナポリスはトリッキーなサーキットだ。ウイングを思い切り寝かせれば、超タイトでダウンフォースの随分必要なインフィールドセクションのドライブが難しくなる。ウイングの立て具合で、ストレートのスピードが20km/hも遅くなる。従って、適切なセットアップを見つけることがとても重要なんだ」
「メインストレートにあるあの大きなグランドスタンドの観客を見るとワクワクするね。ヨーロッパにはないスケールだ。C22は、改良と共に調子が上がっているので、いいレースを期待している」
一方、通算155回目のGPを迎えるベテランドライバー、ハインツ−ハラルド・フレンツェンも来季の契約がまだ決まっていない。ことによると再び職を失うことにもなりそうだが、現時点で失うものは何もなく、ただ全力を尽くしてGPに臨むだけだろう。
今年ここまで7ポイントを獲得しているフレンツェンは次のように語った。「インディアナポリスは特別なサーキットだ。F1カレンダー中、最も長いストレートがあるしね。かの有名なオーバルトラックを通常とは逆周りに走るんだ。そこにタイトなインフィールドセクションが加わって、ユニークなサーキットになっている。ハイスピードあり、歴史ありと、F1のあらゆる派手さが揃っている」
「インディアナポリスにはいい思い出がいくつかある。2000年にはジャック・ビルヌーブと素晴らしいレースが展開できた。最後まで彼を抑えて表彰台が獲得できた。サーキット以外のインディアナポリスの街もとても魅力的だ。去年は、特に動物園が楽しかったね!」