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ホンダF1田辺TD会見:「伸ばせるところを伸ばしてトップとの差を縮めたい」頻発する電気系トラブルは原因究明中
2020年8月7日
前週の第4戦イギリスGPで、レッドブル・ホンダはハンガリーに続く2位表彰台を獲得した。同じシルバーストンサーキットを舞台とする今週末の70周年記念GPに向けても、確かな手応えを感じているのではないか。
しかしホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターはパワーユニットの分野に限っても、特に予選一発の速さでメルセデスとの差は依然として大きいという認識だ。さらにホンダは開幕後繰り返し、電気系のトラブルに見舞われている。こちらも完全な解決には、まだある程度の時間が必要なようだった。
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──70周年GPのレースに向けての抱負からお願いします。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):先週のイギリスGPでは、投入した新たなアップデートから得るものはいろいろありました。それを受けて、2週連続のシルバーストンでのレースということで、予想がつきやすい部分が多い。伸ばせるところはさらに伸ばして、トップとのギャップを縮めたいと思っています。
──今週末はかなり暑くなると聞いています。そうなるとパワーユニットの使い方も、少なからず変わってくるのではないですか。
田辺TD:天気予報を含めての全体的な話し合いは金曜日以降になるのですが、各分野のエンジニアたちのミーティングはすでに行われています。ただ現時点では、日曜日は天気が崩れるという予報もある。その辺りもきちんと準備する必要があるかもしれません。
──ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュはかなり強い衝撃だったと思いますが、パワーユニット(PU)へのダメージは?
田辺TD:大丈夫でした。かなり高いGがかかっていたので、できるところはすべて調べましたが、問題はいっさい出ていません。明日実際に走らせて、最終確認します。ぶつかり方が後ろからではなかったのが、PU側にとっては幸いでした。
──イギリスGPでは、メルセデスが予選Q3で突然速くなりました。一般論としてエンジンモードを変えただけで、コンマ数秒速くなるものなのでしょうか。
田辺TD:使いようですね。その意味では、1秒上げようと思えば上がります。たとえば今1000馬力出ているとして、600馬力で走るのと800馬力で走るのと、当然タイムは大幅に変わる。ただしそれは、背伸びして上げるものではない。手のうちのなかで、割り振るということです。
──予選Q1からQ3にかけてのモードの伸び代が、メルセデスの方がホンダより大きいということですか。
田辺TD:彼らの持っている絶対値が、高いということだけだと思います。
──普段はそれを出していないということですか?
田辺TD:出す必要がない、ということでしょうね。エンジン屋からすると、そこは信頼性とのバランスですから。今の年間2基なり3基という使用制限からすると、どこまでダメージを許容して保たせるか。必要のない場面で使って、寿命を縮める必要はない。各場面の状況、そして自分たちの戦闘力に応じて、マネージメントしながら使って行くということです。
──言い換えればメルセデスの予選での速さは、よりハイパワーのエンジンモードを高い頻度で問題なく使えるということですか。
田辺TD:いえ、持っているパフォーマンスが高い。だから余裕のある使い方ができる。Q1は流してても、他が付いてこれない。Q2も同じ。Q3だけは絶対に獲りにいきたいので、そこそこの実力を出そうと。そういうことじゃないでしょうか。
──今季ここまで、電気系のトラブルが頻発している印象です。その原因は、何かあるのでしょうか。
田辺TD:今その質問に答えるのは、非常に難しいですね。低圧側も高圧側も、両方に問題が出ている。それが、なぜなのか。何か特別なこともやっていないし、その都度対策は打っています。
──ベンチでのトラブルの再現は、できていますか?
田辺TD:いえ、なかなか難しいです。明らかに見てわかるような、再現できるトラブルもある。一方でいろんな理由が絡み合って、調査中のトラブルもあります。


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